The矯正 〜どうやって歯を動かすの?編〜

こんにちは!仙台市太白区大野田のとみざわ駅前歯科サポーターの西田でっす♪

シリーズ矯正! 今日は、「そもそも歯をどうやって動かすの?」という点についてお話ししたいと思います。

歯槽骨という骨の中に埋まっている歯根がなぜ動くのか? 不思議ですよね🙄

一般的な矯正治療では、歯にブラケットという装置を付け、ワイヤーを通し、そのワイヤーが元に戻ろうとする力やしなりを利用しています。

 

では、なぜ力が加わった歯が骨の中で動くのか???

 

⇨そもそも、歯の根っこは、骨と直接くっついているのではなく、「歯根膜」と呼ばれる繊維の束で結びついています。歯根膜の中は血管や神経が通っていて栄養を与えてくれます。

矯正治療で歯に力を加えると、押された方の歯根膜は圧縮されて幅が狭くなり、反対側の歯根膜は引っ張られて幅が広がっていきます。

 

そして、歯が動く原理には体が元々持っている力『骨代謝機能』が大きく関係しています!!

例えば、歯を右側に動かしたい場合、歯の右側では、圧縮され『破骨細胞』という骨を溶かす細胞が歯槽骨を吸収していくのです。 逆に、引っ張られている左側では、『骨芽細胞』という細胞が、新たな骨を作り出しています。この骨代謝機能のおかげで、新しい位置に移動した歯根膜は元の幅に戻っていくのです!

 

すごいですよね😄

矯正医は、歯に装着するワイヤーの太さや材質を変えたり、期間を調整しながら少しずつ歯を動かしていきます。

1ヶ月間で歯が動くのは、(状態にもよりますが)0.3〜1ミリくらいと言われています。弱い力を継続的にかけ続けて、少しずつ動かしていくのです!

 

「歯は様々な方向に動く」

・水平方向

・傾いた歯を起こす

・回転させる

・引っ込める

・引っ張り出す

 

ワイヤーで歯を動かすだけではなく、矯正治療には様々な装置を用いて

「矯正装置も様々」

〜小児〜

・床拡大装置  ・バイトプレート  ・バイオネーター  ・ムーシールド

・ペンデュラム  ・リンガルアーチ  ・クオドヘリクス  などなど

歯の状態や目的によって様々です。

歯だけではなく、頭や顔につける装置もあります。

・ヘッドギア  ・チンキャップなど

 

〜成人〜

・審美的で目立たないセラミック製のブラケット

・舌側矯正リンガルブラケット

・マウスピース矯正「インビザライン」

など

 

何をどう動かしたいかによって使用する道具も治療期間も異なります。

さらに、自費診療のため高額な治療費がかかると思われている矯正治療ですが、部分的なものや比較的短期で終了するものもあります。一度、相談をされてみるのが一番ですね!!

そして、厚生労働省が定めた先天疾患にあてはまると診断されたり、顎変形症の外科手術の前後に行う矯正であれば保険が適用になるケースがあるんです!!(更生医療・育成医療の矯正治療を行う医療機関、顎変形症の保険適用指定医療機関として指定されている医院ので治療の場合)日本矯正歯科学会のHPで、保険適用になる疾患名や指定医療機関の一覧をご覧いただけます。

 

見た目だけではなく、咬合、機能面の回復、健康な歯を残すことにもつながる矯正治療がさらに身近に感じられますように🤗