妊娠中に起こりやすい身体的変化と歯の関係

みなさんこんにちは!青葉会事務辱の庄子です!仙台市太白区とみざわ駅前歯科をいつもご利用いただきありがとうございます!

 

女性は妊娠すると女性ホルモンが増加し、体に変化がでます。このホルモンバランスの変化は体の変化だけではなく、精神面や口の中にも影響を与えます!妊娠と口の中はどんな関係があるかというと、女性ホルモンの増加により歯茎が腫れたり歯周病になりやすくなります。それだけではなく、食事など生活習慣の変化や、つわりでなかなか上手く歯磨きが出来なかったりして、妊娠中はお口のトラブルが多くなってしまいます。妊娠中に歯周病が悪化すると早産や低体重児出産のリスクを高めるとも言われているそうです。元気な赤ちゃんを産むためにも口腔環境を整えることは大切です。

 

妊娠中に起こりやすい身体的変化

《妊娠悪阻》

つわりは妊娠によって起こる悪心・嘔吐などの症状です。症状の多くは一過性であり妊娠5~6週頃から出現し、12~16週頃までに自然に消滅します。つわりが悪化し脱水や食物の摂取が損なわれることによって栄養障害や体重減少などの症状があり治療が必要とする状態を妊娠悪阻といいます。何回も嘔吐を繰り返すと、歯が胃酸に晒され酸蝕症となるリスクが高まります。

※酸蝕症・・酸性が強いものを食べたり飲んだりすると、酸によって歯が溶けだしてしまうこと。

そしてお腹の赤ちゃんはお母さんが摂った栄養を基に形成が開始される(乳歯は胎生7週頃、永久歯は胎生4カ月頃から)ので、ひどい悪阻で栄養障害が生じた場合、赤ちゃんの歯に歯質の弱い部分が形成されるリスクが高くなります。

 

《妊娠糖尿病》

妊娠していると胎盤で血糖値を上昇させるホルモンが産生されるため、妊娠中期以降に血糖値が上昇しやすくなってしまいます。そうすると膵臓からインスリンを多く分泌して血糖値を上げないように調節しますが、この機能が低下していると血糖値が上昇します。太りすぎや、高齢出産、家族に糖尿病歴がある場合に血糖値が上昇しやすいと言われています。もともと糖尿病の方が妊娠して、妊娠により糖尿病が悪化した時は糖尿病合併妊婦として区別されるそうです。治療を行わないとお母さんもお腹の赤ちゃんも健康上の問題が生じるリスクが高まります。また糖尿病により歯周病が悪化したり、歯周病で糖尿病が悪化したりと糖尿病と歯周病は関係性があるのでどちらにせよ早めの治療が必要になりますね。

 

今日は妊娠中の悪阻や糖尿病と口腔内の関係について説明しました!ぜひ参考にして下さい!