歯の着色がついたら

こんにちは😃
仙台市太白区とみざわ駅前歯科、歯科衛生士の加藤です!
私は最近カフェオレが好きでずっと飲んでいます!そうすると歯の着色が気になってしまいますよね〜☕️
じつは着色の原因は、コーヒーやお茶に多く含まれているタンニンという成分によって起こります。

タンニンはカルシウムや鉄のような金属イオンやタンパク質などと結びつきやすい性質なので、食品中に含まれるさまざまな色素や有機物を歯の表面に沈着させ、歯の着色汚れの原因の一つとなります。
コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワインなどの飲食物、色素の強いカレーやミートソースなどの食べ物、喫煙、漢方薬の色素やうがい薬の色素などの着色汚れの元です

特に歯の裏、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、歯みがきのしづらい部分、また歯の表面でも目に見えないざらざら(ミクロの傷)のところに着色汚れはつきやすいのです。
ついてしまった着色汚れが取れなくなる前に、毎食後に歯をていねいにみがいていつもきれいにしておくことが重要です。

茶渋は、お茶の中に含まれているポリフェノールが原因です。ポリフェノールは植物が作り出す抗酸化物質で、コーヒーやワインやココアにも含まれています。

ポリフェノールが歯に取り込まれて茶渋となるのには、歯のペリクルが深く関係しています。歯は内側から歯髄(歯の神経)、象牙質、エナメル質という3層で構成されており、さらにエナメル質の表面にペリクルの膜があります。ペリクルは主にタンパク質で構成されています。
ペリクルは歯の最も硬い部分であるエナメル質を保護しているだけでなく、フッ素とともに歯のエナメル質表面の小さな傷を修復するはたらきがあります。
一方で、ペリクルには細菌が付着しやすく、歯垢(プラーク)も溜まりやすいです。そして、小さな傷を修復するはたらきは色素沈着を引き起こし、結果として着色汚れになってしまいます。

茶渋による着色の4ステップ
(1)お茶や紅茶を飲むことにより、主成分のひとつであるポリフェノールが口の中に入ります。
(2)ポリフェノールが歯に近づき、ペリクルに付着します。
(3)ペリクルとポリフェノールが反応し、色素が沈着していきます。
(4)着色汚れ(ステイン)となり、歯のエナメル質とイオン結合して落ちにくくなります。

よく気になったからといって自分で取ろうとこすったり削るという話を患者さんから聞くことがあります。
歯を傷つけるだけなので絶対にやめましょう!