口呼吸?それとも鼻呼吸?

こんにちは。歯科衛生士の水野です。

みなさんは普段の生活の中で、鼻呼吸と口呼吸どちらをしていますか??

そして、普段舌はどこの場所にありますか?
①上あごについている
②上の前歯の裏側についている
③下の前歯の裏側についている

実は、舌の理想的な位置は ①上あごについている です!正しい舌の位置はスポットと呼ばれ、このイラストの位置になります。

②、③の位置に舌がある方は舌の位置が下がっており、口呼吸になっている可能性が高いと言われています

口呼吸をするとお口の中が乾燥します。このため唾液による消毒・殺菌作用が発揮されず、虫歯や歯周病が起こりやすくなります。

また、鼻呼吸の場合、外の空気を取り込む際に一緒に入ってきた細菌やウイルスなどを排除する機構が備わっているため、風邪をひきにくかったり、ウイルスに感染しにくいという特徴があります。鼻で呼吸すると冷たく乾いた空気を吸い込んでも鼻腔を通ることで加温・加湿された状態で気道に空気を届けるなどの機能も働きます。 一方、口には鼻のような外気に対する機能が備わっていないため、直接細菌やウイルス、塵などを取り込んでしまうことになるのです。このため、免疫力が低下して風邪をひきやすくなったりアレルギー症状の原因にもなります。

 

そこで、口呼吸の改善にオススメしたいのが『あいうべ体操』です!

あいうべ体操とは、お口回りの筋肉や舌の筋肉を鍛えることによって、舌を正しい位置に導き、口呼吸を鼻呼吸に改善していく体操です!

次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
(1)
「あー」と口を大きく開く
(2)
「いー」と口を大きく横に広げる
(3)
「うー」と口を強く前に突き出す(お口の周りの筋肉にキュッと力を入れる)

(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
(1)
(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。

 

とても簡単なのですが、やってみると意外とお口回りの筋肉が疲れると思います。

普段あまり動かしていないお顔の運動ですので、ぜひやってみてください!


注:顎関節症や口を開けることで痛みを感じてしまう方は、顎に負担がかかる動きをすることは好ましくありません。

口を動かすにしても、痛みを感じない、無理をしない程度にして下さい😊