小児 年齢別対応

こんにちは、歯科医師の吉岡です。

アジア大会、ラグビーワールドカップ、バレーボールワールドカップとスポーツが毎日テレビでも放送されていますね。
次の日が休みの日は夜中までスポーツ観戦をずっとしています。

①1歳未満
特徴:1歳未満は、母親に抱かれて入室することが多く、6か月頃までは恐れの感情は現れないとされているが、診療台に引き離されて泣く事が多い。
対応:通常は保護者の膝に座らせたり、保護者と術者が向かい合い小児を寝かせます。
処置診察は出来るだけ早く終わらせます。

②1〜2歳
特徴:運動言語の発達が著しい時期で物事がまだ理解できないことも多いため指示が通らないです。
見慣れない人、大きな音に恐怖心を抱きます。
対応:説明や説得は効果がまだ得られないため、負担の少ない処置を短時間で行います。
緊急に処置が必要な場合は身体抑制を行い処置をすることもあります。

③3〜4歳
特徴:特に言語の発達が著しく、言葉での指示も理解するようになりますが、不快なことを我慢はできず限度を超えると拒否反応を激しく示します。
対応:易しい言葉で説明することで不安や恐怖心を軽減できます。忍耐可能時間は短いため、治療時間は短時間で、励ましや褒めることで適応行動を増やす事ができます。ですが、一度でも痛みを与えてしまうと、激しい拒否行動が顕著になるため、慎重な処置対応が必要になります。

④5〜6歳
特徴:理解力が増して社会性も発達してきます。
対応:治療の必要性や先生の説明を理解でき指示に従ったり、質問に答えられるようになります。
注射や抜歯等の言葉行為に強い反応を示すようになります。特定の診療行為に関して激しい拒否行動を表すこともあります。

⑤学童期
特徴:言葉の表現能力、理解力g高まり、感情のコントロール能力も身についてきます。
自意識や自尊心も高まってくる時期です。
対応:診療に対する適応性も高まっていて説明することで協力を得やすいです。
この時期に拒否反応を示す小児には発達の未熟さか過去の歯科治療経験に基づくものなのか等の原因を究明し対策を検討します。

このように1歳の差で特徴が異なり、対応も変えていくことが治療の協力状態にも影響をもたらします。
富沢駅周辺は子育て世代も多いため、様々な年齢層の方に受診いただいています。小児の治療に関してもそれぞれに合った対応、治療方針がありますので、保護者の方と相談しながら決めていく事が大事です。
何か心配な事があれば、ご相談ください。