歯を失う本当の理由

こんにちは!
とみざわ駅前歯科
受付の小野です。

長ーい夏が終わり、一気に涼しくなりました🍂
わたしは寒いのは苦手ですが、この時期の空は好きです。月や星がくっきり見えて綺麗ですよね。

突然ですが本題に入ります。
今回は、歯を失う本当の理由についてお話しします。

「歯がなくなるのは歳のせい」と思っている方もいるかもしれません。たしかに年齢を重ねることも病気にかかりやすくなる要因の一つなのですが、80代や90代でご自分の歯がたくさん残っている方もいらっしゃいます。

「8020運動」をご存知ですか??
これは「ハチマルニイマルウンドウ」と読みます。
「80歳になっても20本以上の自分の歯を保つ」ことを目指すもので、平成元年から厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱しています。

■なぜ「80歳で20本」??
あえて8020という数字を掲げているのは、親知らずを除く28の歯のうち少なくとも20本以上の歯があれば、ほとんどの食べ物を噛み砕くことができ、おいしく食事ができるからです。

■「歳をとったら歯がなくなって当たり前」はは本当??
2017年に厚生労働省が発表した調査の結果によると、8020を達成した人の割合が51.2%と過去最高となりました。80歳の2人に1人は20本以上の歯を保っていることになります。
もう、「歳をとったら歯がなくて当たり前」ではないのです。

■歯がなくなる原因は??
歯を失う2大原因は歯周病と虫歯です。
なかでも歯周病は、糖尿病や高血圧と同じ生活習慣病に位置付けられ、日本の成人の80%前後が歯周病になっているといわれています。
それにもかかわらず、自分がそうだとわかっている人、自分がどの程度の歯周病なのかをわかっている人は意外に少ないのです。

それでは歯周病の症状をチェックしてみましょう。以下の項目が1〜2つあてはまる場合は歯周病の可能性があります。3〜5つあてはまる場合は初期もしくは中等度以上に歯周病が進行している可能性があります。

・歯ぐきが赤くなり腫れているところがある。
・口臭が気になる。
・歯ぐきがやせてきたように感じる。
・歯と歯の間にものがつまりやすい。
・歯を磨いたあと、歯ブラシに血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある。
・歯と歯の間の歯ぐきが、鋭角的な三角形ではなく、丸みを帯びている部分がある。
・歯が浮いたような感じがすることがある。
・指でさわってみて、すこしグラつく歯がある。
・歯ぐきから膿が出たことがある。

■歯周病はどのように進行する??
初期の歯周病では歯ぐきがたまに腫れたり、赤くなったり、歯ブラシに血がにじむ程度です。さらに進行すると歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる溝ができ、歯を支える歯槽骨という骨が溶かされていきます。歯が浮くような感じがすることもあります。歯ぐきがやせたりブヨブヨになる、食べ物が歯にはさまりやすくなる、口臭がする、硬いものが噛みにくくなる…といった症状が気になるようになります。やがて末期の歯周病になると、歯槽骨がほとんど無くなり、歯の根が露出し歯は著しくぐらついて、最後は抜け落ちてしまいます。

みなさんは歯の定期検診を受けていますか??
職場や学校などで内科的な健康診断を受けている方は多いでしょう。
歯の検診も、健康な口腔内を保つには年に2〜4回ほどは受けましょう!

歯の定期検診では歯周病や虫歯の原因となる歯石やバイオフィルム(細菌のかたまり)をクリーニングで除去していきます。歯石やバイオフィルムは歯周ポケットにたまり、歯周病菌の温床となります。これを除去するには専用の器械や器具を使います。また専門的な技術を必要とし、自分ではできない作業です。歯石を除去すれば歯周病の進行を予防できるのはもちろん、歯がツルツルになり気持ちが良いです!

当院では、歯の定期検診(メンテナンス)を行なっています!いままで定期検診を受けたことがない方、お口に気になるところがある方はお気軽にご相談ください🦷