続・ウイルスとは・・・

こんにちは!
仙台市太白区大野田とみざわ駅前歯科、院長の相澤です。

さて今回の歯の豆知識ですが、【ウイルス】をテーマに述べていきます。

歯科と関わりのある、ウイルス感染症の中で代表的なものを説明します。

歯科と関わりのあるものはほとんどが粘膜疾患になります。

①ヘルペス性口内炎

単純性ヘルペスウィルスによる初感染で、疱疹性歯肉口内炎ともいわれます。
一般には無症状の感染ですが、数パーセントが顕性感染としてヘルペス性口内炎の形をとります。
大半が小児にみられますが、大人にもみられることもあります。

その具体的な症状として・・・

全身的に発熱や倦怠感がみられます。
口腔粘膜には多数の口内炎ができ全体に発赤し、特に歯肉の発赤、腫脹、びらんが特徴で口腔内は不潔となり、口臭が強くなります。
自発痛や接触痛も強く、噛むこと、飲みこむこと、話すことすら困難になることがあり、顎下リンパ節もはれます。

治療の方法は・・・
入院した上で治療を行う必要がある場合があります。
全身的な管理とともに、食事が困難な場合には、点滴やチューブで栄養を補給する必要があります。
抗ウイルス薬による治療を行います。
必要に応じて消炎鎮痛薬や二次感染の予防として抗菌薬の投与を行ないます。
局所的には、うがい薬やトローチで口腔内を清潔に保ちます。

②帯状疱疹
子供の時になった水痘のヘルペスウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)が、神経内の付け根に残っていて、体調が悪いとそれが活性化されて発症します。
神経の支配する領域に一致して、発疹が多発します。三叉神経領域の顔面皮膚に好発します。
広い範囲に帯状に発赤と小水疱がでます。
必ず体の右または左側だけブロック状に発生し、全身に拡がることはありません。
強い痛みを伴い、重症化する場合もありますので注意が必要です。

その治療の方法ですが
重症の場合は入院が必要となり、全身的な管理とともに、食事が困難な場合には、点滴やチューブで栄養を補給する必要があります。
抗ウイルス薬、消炎鎮痛薬のほか、二次感染の予防として抗菌薬の投与を行います。
局所的にはうがい薬やトローチで口腔内を清潔にします。
帯状疱疹後には神経痛がのこることがあり、消炎鎮痛薬で奏効しない痛みに対しては、神経ブロック療法が必要になる場合もあります。

僕が歯学部の学生時代に、同級生がかかっていたことを思い出します。
元気な若者でも病棟実習で疲れが溜まっていたり、体調を大きく崩すと発症します。