富沢駅・仙台市太白区の歯医者|とみざわ駅前歯科

歯周病の菌!

みなさん、こんにちは。歯科医師、関です。

12月も末になり、今年もあともう少しですね。

さて、今回の豆知識は、歯周病菌についてです。

歯周組織の慢性炎症性疾患である、歯周病は、歯を磨かないことで起き、進行していきます。

歯を磨かないことで歯周病菌が繁殖し、歯周病が発症・進行します。もしも、口の中に歯周病菌が存在しなかったら、いくら歯を磨かなくても歯周病にはなりません。今回は、そんな歯周病菌の話です。

 

お口の中には、非常にたくさんの細菌が生息しており、唾液1mlあたり約1億個の細菌がいるといわれています。その種類は、およそ500~700種類といわれており、その中で歯周病の発症と進行にかかわる、いわゆる歯周病菌は約10種類とされています。

 

歯周病菌の病原性のレベルは、細菌によってことなり、そのレベルによって色で大別されています。病原性の低い低層のブルー、パープル、グリーン、イエローコンプレックス、中等度の病原性のオレンジコンプレックス、病原性の高いレッドコンプレックスに分けられます。レッドコンプレックスに含まれるのは、P.gingivalisT.denticolaT.forsythensisの3種類です。

 

レッドコンプレックスに含まれる3種の細菌が口腔内から検出されたら、進行した歯周病である証です。

歯周病になると、すぐに病原性の高いレッドコンプレックスの細菌種が増加するわけではありません。歯周病の初期である歯肉炎の段階では、低層のブルー~イエローコンプレックスの菌種の増加がみられます。これらの増加がオレンジコンプレックスの菌種の増加の足掛かりとなり、次にオレンジコンプレックスが増加していきます。続いて、オレンジコンプレックスが増加することで、レッドコンプレックスが増加する足掛かりとなり、レッドコンプレックスが増加していきます。こうして歯周病が悪化していきます。

 

バイオフィルムという言葉を聞いたことはありますか?

バイオフィルムとは、細菌と細菌の生産物の集合体であり、いわば、細菌の集合住宅です。身近なものでいうと、台所のヌメリなどがバイオフィルムです。歯の表面に付着するプラーク(歯垢)もバイオフィルムの一種であり、歯周病菌もバイオフィルムをつくり、歯周病を起こします。

 

歯周病バイオフィルムの中には、たくさんの細菌が存在し、その生産物であるグリコカリックスという糖で満たされています。グリコカリックスの存在により、抗生剤はバイオフィルムの内部に浸透せず、抗生剤は著効しません。バイオフィルム内は密な構造と思いきや、内部に水が浸透、拡散できる水路が縦横に走っており、外部と物資のやり取りができることも分かっていました。また、細菌どうしで化学部質を出し合い互いにコミュニケーションをとっているともいわれています。

 

このように、歯周病が進行した歯周組織に存在するバイオフィルムは、歯周病菌にとってとても住みよい住居となっています。

 

歯周病の治療では、このバイオフィルムを機械的に破壊し、歯周病菌を減らすことが基本になってきます。

歯周病にならないため、進行させないためにも、歯周病菌の住み家であるバイオフィルムをつくらないよう日々歯磨きしましょう。

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