CAMBRA受講前の予習編PART8『う蝕の防御因子:キシリトール』

 

こんにちは♪仙台市太白区大野田にある『とみざわ駅前歯科』サポーターの西田です😁✌️

 

食欲の秋まっさかりで横に成長中の西田です🌰🍠 食べ物をおいしくいただくにも、健康なお口が大切になってきますね♪ 今日も健康なお口づくりのために勉強してまいります!!

 

 

さてさて勝手にシリーズでお伝えしている『CAMBRA 』についてです♫

CAMBRAとは、CAries Management By Risk Assessment :リスク評価に基づくう蝕管理のことで、

アメリカで主流となっている考え方です。

 

う蝕(虫歯)の防御因子について

 

『防御因子』・・・単純に定義すると、患者が病気に向かうよりも、健康に向かうことにかかわる因子のこと。たとえば、健康的なしょくじや運動は心疾患に対しての防御因子を利用した食事療法や運動療法がすでに利用されています。歯科においても、防御因子を利用した療法は多数存在し、現在の虚空環境のアンバランスの修正だけでなく、将来的な口腔環境のアンバランス予防にもつながります。

 

pHの中和

フッ化物

キシリトール

抗菌剤

 

これらの防御因子について、詳細にお伝えしていきます^_^

前回のpHの中和 フッ化物

に続いて、今回は

 

キシリトール

 

についてです!!

 

キシリトール入りガムが身近なものとして有名ですね。

『キシリトール』C5H12O5 は・・ソルビトールやマルチトールと同じ糖アルコールという甘味炭水化物の仲間です。自然界では多くの果実や野菜に含まれています。

ガムやタブレットなどのお菓子の形で口にするキシリトールは、白樺や樫などの木から抽出されるキシランヘミセルロースを原料にしています。

 

人体に安全な成分であるキシリトール✨

砂糖に匹敵する甘さがあるのにキシリトールからは酸は全くできません。また、キシリトールの方が甘みが強いので、その甘味により唾液も出やすくなるんです!

 

酸を作らないこと

唾液の分泌を刺激して酸を中和すること

 

キシリトールはむし歯の原因にならないスーパー甘味料です✌️

 

CAMBRAの考え方で、キシリトールについては

①う蝕病原性細菌は、他の炭水化物や代用甘味料とおなじようにはキシリトールを代謝できず、酸を産生できない。これによって、歯は酸の曝露から守られる。

②う蝕病原性細菌がキシリトールを代謝してエネルギー源にできないということは、それらの病原性細菌が増殖できないことを意味している。これによって、プラーク中のう蝕病原性細菌の割合を現象させられる可能性がある。

③キシリトールの甘みにより、唾液流出量が増加し、傷ついた歯のエナメル質の修復が促される。

と記載されています。

 

さらに、キシリトールはフッ化物と併用したときに相乗効果があり、ごく少量のフッ化物でも、その働きを増強させてくれるのです✨

 

世の中すべての甘味料がキシリトールだったら良いんじゃないか?!と思ってしまうほど、良いことづくめですが、その濃度には注意が必要で少なくとも10%以上の濃度が効果的という考え方があります。

また、『コストがかかる』こと

それがデメリットなのでは?!と感じます。

 

子を持つお母さんには、お子さんに与える甘味料としてキシリトールをおすすめしたいですね(^O^)

 

 

次回は

抗菌剤 

について書かせていまただきますね♪ それではまた(^^)/~~~