知覚過敏

みなさんこんにちは。

仙台市太白区大野田にある、とみざわ駅前歯科、保育士の佐藤です。

この間の地震は大丈夫だったでしょうか?

久しぶりの大きな揺れに、びっくりしましたがとみざわ駅前歯科では棚のものが少し落下したくらいで、全く問題ありませんでした。日頃からの備えをしっかりしなくてはと、また強く思いました。

突然ですが冷たい物、熱い物で急に歯がしみるようになったことはありませんか?

「虫歯かなぁ・・・?」

と思い、その時に歯医者さんに行くと、虫歯はなくて「知覚過敏」と言われた方は多いのではないかと思います。

最近テレビでも良く聞く、知覚過敏。でも知覚過敏って、そもそもどんな病気なのでしょう?そして原因はなんでしょう?

①知覚過敏とは?

知覚過敏は歯の神経に刺激が伝わりやすくなった結果、歯がしみる病気です。つまり、痛みの種類としては虫歯でしみるのと同じ現象なのです。えっ?!じゃあ虫歯なの??と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、虫歯ではありません。歯の特殊な構造から、この現象は生じているのです。

②知覚過敏の原因は?

歯の痛みを感じる神経は、象牙質という組織に覆われています。これで神経を完全に保護できていればいいのですが、実はこの象牙質には細かい穴が開いており、神経への刺激が伝わりやすくなっています。そしてこの上をさらにエナメル質という硬い組織が覆うことで刺激が伝わらないようになっています。簡単に言いますと、歯というのはヘルメットを被って、しみやすい部位を保護しているのです。虫歯はこのヘルメットを溶かしてしまうので、神経に刺激が伝わります。これに対して、知覚過敏はこのヘルメットが割れてしまったり、ヘルメットで覆えていない部分が露出してしまうことで生じるものです。具体的には歯が、歯ぎしりや噛みしめで割れたり、すり減ったりすることであったり、歯茎が下がってしまうことで生じてしまうのです。昔はこのような状態になれば神経を取っていましたが、現在は歯磨き粉や様々なお薬で改善させることも可能となっています。

③知覚過敏の予防方法。

知覚過敏の確実な予防法はありません。健康な歯肉でも加齢によってある程度歯肉が退縮することは避けることができません。歯の根部の象牙質の露出を防ぐには歯周病の予防に努めることと、歯肉の退縮が進みやすいような不適切な歯みがき法をしないことです!またプラークが付着した状態が長く続けば、歯の表面が酸により溶けて、知覚過敏が起きやすくなります。この場合にはむし歯も進行しやすくなります(>_<)

以上のことを考えれば、歯周病とむし歯の予防が、知覚過敏の予防につながるのは明らかです。知覚過敏と同じような症状、すなわち冷たい水で歯がしみるといった症状は、むし歯がある程度進行した場合にもみられます。また歯に亀裂が入っている時にも、同じような症状がみられることがあります。このような症状のあるむし歯の場合には、早く治療をする必要があります。また、亀裂が入っている場合も早く対応することが大切ですが、その歯を残して使うことが難しい場合もあります。

自分では知覚過敏であるのか、むし歯などによる痛みであるのかは分かりにくいですから、心配の際は早めに歯科医院へ受診してみてはいかかですか?