歯医者の通う回数の多さ🦷

こんにちは!歯科衛生士の田中です。

 

コロナが始まり1年が経ちましたね。私たちの生活もだいぶ変わってしまったのではないでしょうか?慣れなかったマスク生活、外出の自粛、お化粧をする方は、崩れないお化粧の方法を研究したり…なかなか初めは大変でしたが今では当たり前になってしまいました。

 

仙台もなかなか多い状態ですね、年度始めということで私も新しく対策を見直しをしました。手洗いなどは職業柄よく行うので問題はありませんが、あまりうがいをこまめにできていなかったと思い、去年は一日に1回か2回しかできてなかったうがいを今年は一日必ず3回はするようにしています。みなさんも当たり前になっていたことを確認して、さらに気を引き締めていきましょうね!😷

 

さて、最近人生で初めて歯医者に来ました!何十年かぶりに歯医者に来ました、という方がよくいらっしゃいます。コロナの影響でしょうか…。皆さんお休みを取れている方や、在宅でお仕事されてる方も多いよう

 

そこでもし歯の治療する場所が見つかった際、歯ぐきの治療部位が見つかった際皆さんがほとんど思うことがあるかと思います…。

 

なんでこんなに時間と、通う回数が多いの?!

 

これに関しては、かなり多くのご相談をいただきます。

 

何故なのかそれは、保険のルールで決まっているからです。

 

大まかに言ってしまったので、今日はこれを細かく説明していきます!

こちらが保険で進めましょうと決まっている治療計画の順序です。

 

①初診

ここでは症状の確認、主に検査診断を主におこなっていきます。

当院では虫歯の診査、歯周病の診査、レントゲン撮影、口腔内写真の撮影、診断(先生からのお話)

、当日できる応急的な処置という形で進めています。

 

②歯周基本検査

 

目的は歯周病の最大の原因であるプラーク(歯の汚れ)を減少させることです。そのために清掃状態の確認、磨き方指導、歯石取り、習癖の確認、改善、どうしても残せない歯の抜歯、かみ合わせの調整、揺れが大きい歯の固定、小さいが虫歯であればここで修復できます。あとは根の治療などを行います。

 

・歯周病検査(再評価)

 

主に歯ぐきの検査をもう一度行います。

口腔内の歯石取り、治療が終わった後に再度評価を行い、メンテナンスに移行するか診査します。しかし、予後が不良であったり、ほかの治療部位があれば治療を進めていきます。

 

③歯周外科治療

 

再評価の結果歯ぐきの状態が十分に完治しなかったところ(歯周病の状態が進んでいるところ)は専門の機械を使い汚れ取りを行ったり、まれに手術的な外科的な処置が必要です。

 

・歯周病検査(再評価)

 

歯周外科治療後再評価を行い(歯ぐきの検査)、歯ぐきの状態に改善傾向が見られた場合は継続的なメンテナンスに移行します。

しかし不十分な場合は再治療が必要です。

 

④口腔機能回復治療

 

歯ぐきの状態がある程度安定した後で被せ物の治療がスタートします。(根の治療などをしたあとで被せる大きな被せ物だったり、ブリッチと呼ばれるものの治療ですね!)

もし、上記の治療をしてどうしても残せない歯の抜歯など…。

お口全体の状態が良くなってから初めて大きな治療ができます。

 

このように保険のルールで順番が決められているので回数が多くかかるように思われます。

診断をして、治療をしたらその評価をのその繰り返しになります。

 

ただこれも無駄に回数がかかっている訳ではなく、簡単に言うと何かしらの異常があるところを改善させるまたは安定させてからじゃないと最終的な治療は出来ませんよというものなんです。

 

それは歯であっても、歯ぐきの異常であっても同じです。

 

特に歯ぐきの治療をすると、歯ぐきの腫れていたことろが引いてくるので、まれに被せていたものがズレてきたり、隙間があいてしまうということがあります。それでせっかく修復した歯をやり直すのはかなりもったいないかと思います。

そういうふうな状況を防ぐためにも上記の進め方が推奨されています。

 

歯医者=回数がかかるというイメージがかなり大きいですが、なぜかかるのか?という理由をご存知ない方がほとんどです。細かく理由を知っていただいてその必要性を感じていただけると幸いです。

 

ただ保険のルールが複雑なのはもちろんです。分からないことはどんどんご相談いただいて大丈夫なのでお声がけ下さい!