入れ歯の汚れについて

こんにちは。歯科衛生士の水野です。

新年度がスタートして、あっという間に2ヶ月が過ぎようとしています。

ゴールデンウィークも終わり、少し疲れが出てくるころかもしれません。

体調管理に注意しながら、梅雨を迎えましょう。

 

****************

 

さて、今回は〝入れ歯の汚れ、お手入れ方法〟についてお話しさせていただきます。

 

みなさん、自分の歯は毎日磨いているかと思います。では、入れ歯はどうでしょう?

 

入れ歯も、自分の歯と同じように毎日のお手入れがとても大切です。

 

入れ歯には、沢山の細菌や汚れが付着していて、その汚れを放置すると細菌が繁殖し、残っている歯の虫歯や歯周病の原因になるばかりではなく、口臭の原因になったり、カンジダ性口内炎によって歯ぐきの痛みの原因になることもあります。また、細菌が気管に入り肺炎を引き起こすこともあるのです。

そこで、これらのリスクを減らすために食後は自分の歯だけではなく入れ歯を外して汚れを落とす必要があります。

 

◎お手入れ方法◎

外出先での食事などでは、すぐに歯を磨けないこともあると思いますが、自宅での食事の後は、入れ歯を外して洗浄する必要があります。

 

保険の入れ歯は、レジンというプラスチックで出来ていますが、プラーク(歯垢)等が付着しやすいので、水でゆすぐだけではなかなか落ちません。歯ブラシや義歯用ブラシで汚れを落としましょう。

 

以前、入れ歯を入れたまま歯を磨いていもいいのか?という質問を受けたことがあります。

入れ歯と粘膜の間や、バネの周りなど、入れ歯を装着したままでは、洗浄が十分にできません。

小さい入れ歯でも必ず外して、丁寧に磨いて下さい。

その際、落として破損したり、排水溝に流したりしないよう注意しましょう。

そして、就寝時は歯ぐきを休ませる意味でも外します。その時に、入れ歯洗浄剤を使用するとさらに除菌効果や着色汚れを落とすことが期待できるので使用をお勧めします。

 

最後にお手入れの際の注意点ですが、ブラシで入れ歯を磨く時には歯磨き粉の使用はおススメしません。(歯磨き粉には、研磨剤が入っているものが多く、入れ歯に細かい傷がついてしまうため。研磨剤が入っていない歯磨き粉なら大丈夫です🙆‍♀️)

 また、熱湯やアルコールを使った消毒は、レジン(プラスチック)の変形や変質の原因になりますので、行わないでください。

 

その他、ご相談やご質問があればお気軽にスタッフへお声がけください。