口内炎

こんにちは、歯科医師の吉岡です。
最近は、寒暖差が大きいですね。
風邪やコロナが増えている印象です。
富沢は子育て世代も多く、お子さんの体調不良でのキャンセルも少し見受けられましたので、体調には気をつけてください。

また、住宅ローン専門金融機関のアルヒで、自社データをもとに住宅専門家が厳選した「本当に住みやすい街大賞2023 in 宮城」というものが発表されましたね。
第1位は、なんと『富沢』でした!!!!
商業施設や緑が豊かな点など総合的に評価されたようです。
宮城県内でですから、凄いことですね!

今日は口内炎に関して、お話ししようと思います。
口内炎とは、口腔内に炎症がび慢性または散在性に生じるものです。
食事による刺激、歯および補綴物による物理的刺激や細菌の影響を受けるものがあります。

①アフタ性口内炎
頻度が多いものです。ホルモン、栄養バランス、ビタミンbの不足などが発症に関与すると考えられているらしいですが、詳細はあまりよく分かっていません。

②カタル性口内炎
漿液性炎であり、急性期には粘膜の発赤や浮腫を引き起こし、熱感を感じます。
胃腸障害栄養バランスの影響、ステロイドの服用、全身疲労によって起こりやすいです。

③口腔カンジダ症
真菌のカンジダ族の感染による疾患です。
舌粘膜、頬粘膜、口底粘膜に好発します。
寝たきりや高齢者、清掃状態の悪い義歯床下粘膜に認めることが多いです。
免疫が下がったり、抗がん剤治療後、長期間の抗菌薬投与による菌交代現象などでも発症します。
口腔清掃を行い、抗真菌薬を投与します。

④口唇ヘルペス
⼝唇ヘルペスは、唇やその周りに軽い痛みを伴う⽔ぶくれができる病気です。
⾵邪や発熱、疲れやストレスなどで免疫⼒が落ちている時に症状がでます。
最初に唇にピリピリという違和感があった後、痛みを伴う⽔ぶくれが数個できます。
抗ヘルペスウイルス薬を使用し、口腔内清掃、体調管理を行います。

⑤口角炎
口角炎は、口角に炎症が起き、唇の端が赤く腫れた状態になり、皮がむけたり、かさぶたになったりすることもあります。口角炎になると、唇が乾燥する、深く亀裂するなどの症状もあらわれます。発話や食事の際、大きく口を開けると口角が裂けるため、痛みをともないます。歯科治療では、ワセリンをあらかじめ塗布してから行うこともあります。

⭕️口内炎のリスク評価
口内炎の多くは、疲労、免疫低下、栄養不足に起因します。
遺伝性疾患や自己免疫疾患などの一症状としてでていることもあります。
口腔がんとの見分けも難しいので、歯科医院や専門機関への受診をお願いします。