口腔機能低下症 トレーニング①

こんにちは、衛生士の富岡です🍉

パリオリンピックが始まりました!劇的勝利や逆転勝利など明るいニュースが飛び交っていますね。私は学生の頃、サッカー⚽️バレー🏐バドミントン🏸をプレーしていたので、各競技を応援しています!

今年は何個のメダルを獲得できるのか楽しみですね🥇🥈🥉

 

 

今回は前回の続きで口腔機能低下症についてお話します。

 

改めて、口腔機能低下症とは、「加齢だけでなく、疾患や障害などの様々な要因によって。口腔の機能が複合的に低下している疾患。放置していると咀嚼障害、摂食嚥下障害など口腔の機能障害に陥り、または、機能障害をきたし、また、低栄養やフレイル、サルコペニアを進展させるなど全身の健康を損なう」ことをいいます。(日本歯科医学会:口腔機能低下症の基本的な考え方)

前回は検査内容を説明しましたので、今回は口腔機能を維持、改善していくためのトレーニングについて説明させていただきます。

治療や定期検診で受診していただいた時に検査とトレーニングを行います。

当院で行っているトレーニングは大きく分けて4種類あります。

 

1、お口・舌の動きをスムーズにする

 (舌口唇運動機能低下、口腔乾燥)

 効果:口の動きを良くすることで、明瞭な発音につながり、表情が豊かになります。

 

2、飲み込むパワーをつける

 (嚥下機能低下)

 効果:飲み込みに関連する筋力をアップすることで、食事中のむせなどの症状改善につながります。

 

3、噛むパワーをつける

 (咀嚼機能低下)

 効果:食べこぼしや食べ物が鼻に流れ込むのを防ぎます。また、唾液がよく出るようになると、美味しく安全に食べられます。

 

4、舌のパワーつける

 (舌圧低下)

 効果:誤嚥やむせなどの症状改善につながります。

 

 

まず、①のトレーニングです

パタカラ体操 誤嚥性肺炎の予防にも👍

「パ」唇をはじくように

「タ」舌先を上の前歯の裏につけるように

「カ」舌の奥を上顎の奥につけるように

「ラ」舌をまるめるように

各発音8回を2セット行います。

 

早口言葉

1なまむぎ なまごめ なまたまご

2隣の客はよく柿食う客だ

3青巻紙 赤巻紙 黄巻

4隣の竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったので、竹立てかけた

口を大きく動かして3回続けて言います。

 

無意味音音節連鎖訓練

1発音しやすい「カ」から始まる

 カタダ・カタデ・カタド・カアド など

2最後に「カ」で終わる

 アマカ・マオカ・アエカ・アイカ など

3真ん中に「カ」がある

 アカア・オカオ・ウカウ・エカエ など

(神奈川県 オーラルフレイルハンドブックより)

 

唾液腺マッサージ

耳の下(耳下腺)、顎の下(顎下腺)、舌の下(舌下腺)に指数本を各部位に当て、10回ほど円を描くようにマッサージしていきます。

 

おうちにいる時間や食事前などにトレーニングしてみましょう😁

次回②③④についてお話します。