糖尿病と歯周病の密接なかかわり

こんにちは!
とみざわ駅前歯科 受付の小野です。
8月の終わり、ようやく暑さも少し和らいできました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?わたしは暑い日が続くと毎日のようにアイスを食べてしまいます・・・お菓子やスイーツ、炭水化物も大好きなんですが糖尿病の家系なので気をつけないといけないな〜と思っています。

本題に入る前に、私事ですが9月中旬をもって退職することとなりました。入職し12年、とみざわ駅前歯科に異動となり3年間たくさんの患者さんと出会い充実した毎日を過ごさせていただきました。10月からは新しい環境にチャレンジしますので、ご縁があればまたお会いできたら嬉しいです。大変お世話になり、ありがとうございました!

さて、本題に入ります。今回は歯周病と糖尿病についてのお話です。

歯と全身状態とは密に関わっていることをご存知ですか?糖尿病という馴染み深い病気と歯はとっても深い関係にあるんです。

歯と歯茎の境目には誰にでも歯周ポケットという溝があります。歯周病にかかって出血などがある歯周ポケットからは、炎症に関係する化学物質「サイトカイン」が血管を通して体中に放出されています。
歯周ポケットから出て血流に乗ったサイトカインは、体内で血糖値をコントロール(下げる)インスリンを効きにくくしてしまうんです!!そのため、歯周病のある方は糖尿病が発症しやすく、更に悪化しやすくなってしまうと言われています。
ただし、しっかりと歯周病の原因であるプラークを定期的に除去をして歯肉の炎症をコントロールできればインスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善するということが報告されています。
糖尿病治療と並行して口腔内の清潔を整えることが糖尿病治療にはとっても大切なのです。
また、糖尿病にかかっていることで歯周病にかかりやすくなるとも言われています。
糖尿病になると、細菌を飲み込む働きをしてくれる血液中の白血球の働きが低下してしまいます。その結果、体内の感染防御機能が弱くなってしまうため、さまざまな感染症にかかりやすくなってしまいます。ちなみに歯周病も実は歯周病菌による感染症です。
感染症の細菌の活動が活発化してしまうと、通常であれば体は抵抗しようとする体の作用が働きますが、糖尿病になるとこの働きが低下するので歯周病になりやすくなるのです。
更に、糖尿病によって高血糖状態が続いてしまうと体の組織を修復しようとする機能が低下すると言われています。私たちの体は新陳代謝によって老化して壊れてしまった細胞の数だけ新しい細胞が作られてバランスを保っていますが、糖尿病によって組織の修復機能が低下すると「修復」が「破壊」に追いつかなくなるため歯周病も進行しやすくなるのです。糖尿病の患者さんは、1ヶ月毎に歯のメンテナンスを受けることが推奨されるようになりました。

これらの事から分かる様に、歯周病を改善すれば糖尿病の症状も改善し、糖尿病の症状を改善できれば歯周病の悪化を食い止める事ができるという関連性があります。
血糖値でお悩みの方、歯周病を治療する事で糖尿病の症状も軽減できるかもしれません。一度ご相談にいらしてください(*^_^*)