歯周病の全身的因子について

こんにちは!とみざわ駅前歯科の長嶺です。最近一気に暑さが無くなってひんやりとした空気になりました。
これからはおいしい季節がやってきますね。私はかぼちゃ🎃が大好きなのでたくさん食べたいと思います!楽しみですね!
さて、さっそく本題に入りたいと思います。

今回は歯周病を進行させる全身的因子についてお話しします。

ちなみに因子とはある結果を引き起こすもとになる要素のことを言います。

①ストレス
過度のストレスは免疫機能の低下をもたらし、菌の繁殖をゆるしてしまいます。そのため、歯周病の進行を促進させることが報告されています。
例えるなら唾液の分泌が低下します。唾液の分泌が低下すると口の中がカラカラに乾いて菌が繁殖しやすくなります。
なぜなら唾液には口の中を保湿、口の中を中性に保つ、抗菌作用などもあるからです。

②喫煙           
タバコに含まれるタール
などの成分が歯の表面に
付着してザラザラにする
ことにより歯垢(細菌の
塊)が付きやすくなりま
す。
タバコは歯茎への血行が悪くなり、細胞組織への酸素や栄養の供給を阻害して白血球など細菌から体を守る免疫細胞の働きを悪くします。

このように口の中が歯周病になりやすい環境になり、歯周病に対する抵抗力が低下し、歯周病

を進行させてしまいます。
また、タバコを吸ってると歯茎からの出血がなく、歯周病にかかっているかわかりずらくなってしまいます。
歯周病菌は酸素が嫌いな菌になるのでとても細菌が繁殖しやすくなります。

③若年性歯周炎
永久歯放出後の11〜13歳頃に発症し、男子に比べて女子に多く見られます。原因は、特殊な細菌による感染のほか、遺伝による体質、とくに女子に多く見られるのは、女性ホルモンであるエストロゲンの思春期における分泌増加で白血球の働きの低下が関与していると考えられています。
治療法は、成人の歯周炎の場合と同じです。

④妊娠時
妊娠時も女性ホルモン   であるエストロゲンの
分泌が増加して唾液の
分泌量が低下します。
また、歯周病菌が血管
内に入り込むことで早
産や低体重児になる危険性も高まります。

⑤骨粗鬆症
閉経後、女性ホルモンであるエストロゲンが不足してしまい全身の骨が脆くなり、骨が折れやすい状態となります。
歯の周りの骨も同様で、骨が溶けやすくなって歯周病の進行が早くなります。

いくつか紹介していきましたが、いかがですか?
歯周病を進行させたり、歯周病になることで起こるリスクが高まるものもあります。
自身の体調管理と栄養をしっかりと摂り、歯周病にかからないように上記のことを頭に入れておくといいかもしれないですね。