小児歯科とは②

こんにちは!
仙台市太白区大野田とみざわ駅前歯科、院長の相澤です。

最近中学、高校時代の友人が治療に来院してくれることが多く、非常に懐かしいとともに、応援してくれる気持ちも感じありがたいです。
さらに、皆お子さんがいて、そのお子さんの検診、予防処置など一緒に来てくれます。
自分にも2人の子供がいますのでお子さんを任せてもらうということの重責は感じますし、いつも身の引き締まる思いです。
大げさではなく。

最近の話ですが、東北大学歯学部の小児歯科の先生のオンラインセミナーを受講しています。
実際に小児歯科についての知識、技術は大学時代に学んでいます。
ただ、たくさんのトピックスを学び、驚くようなことが多いです。
自分が講義を受けて勉強した学生時代だったのはかれこれ20年近く前の話です。
その間に考え方、治療の方法も変化しますし、今までなかったような疾患も出てきます。

オンラインでセミナーを受けて感じたこと、小児歯科とは非常に奥が深い分野です。
小児は決して大人を小さくした存在ではないのです。

今回も学んだトピックスを説明させていただきます。

②エナメル質形成不全

エナメル質形成不全とは歯の表面の一番硬い部分、エナメル質の異常になります。
わかりやすく言えば、歯の表面が十分に硬くなっていない状態のことです。

歯は歯茎をやぶりお口の中に見えてきた時点である程度硬くなっています。
そこから更にフッ素などを取り込むことで、より硬い状態になります。

エナメル質形成不全では歯が作られる時期に問題が起こったりしたことが原因で硬くなりません。
すぐに虫歯のような状態になってしまいます。
しっかりブラッシングをしており、砂糖の摂取を制限しており、他の歯にはまったく虫歯がなくとも、その状態になります。
ですので、生まれつきの硬さの問題だとすぐにわかります。
欠けたり、穴が空いていなくとも色が黄色っぽく見えますので、出てきたときから、あれ?おかしいなと気づく保護者の方もいます。

原因は様々な要因が考えられます。
ビタミンDの不足もあるとのことです。
日照不足なども原因としてありうるのかもしれません。
たくさんの歯の中でも、どの歯に多く見られるのか、決まってますので、何歳くらいの時にその原因が起こったのかはある程度わかります。
ただ・・・起こらないようにすべきこと、注意すべきこととなると難しいんです。

防ぐことは難しくても、大事にしないでいい口腔内の状態を保つための対策はできる限り早期に始めるべきものです。