富沢駅・仙台市太白区の歯医者|とみざわ駅前歯科

知覚過敏と歯髄炎の違い その②

こんにちは、とみざわ駅前歯科の歯科医師の大島です。
前回の続きになります。

歯髄炎にも、炎症の度合いによって様々な分類があります。
まず、歯髄の炎症が軽度で、虫歯の治療などで、原因を除去することで炎症のない正常な歯髄に戻るものを歯髄充血と呼びます。
歯髄充血の痛みの特徴としては、何もしていないときは痛くは無いのですが、冷たい刺激で一過性のズキッとした痛みを生じるものになります。
象牙質知覚過敏と似たような症状ですが、両者の違いは、虫歯が原因かどうかということにあります。
虫歯が原因の場合は、虫歯を除去してあげれば、炎症は消失して痛みは無くなりますが、知覚過敏が原因の場合は、虫歯治療とはまた別の痛みに対する処置が必要になってきます。

歯髄充血の状態から、更に虫歯を放置した場合、急性歯髄炎の痛みへ移行します。
急性歯髄炎の痛みの特徴としては、初期では歯髄充血の時は一過性であった冷たいものに対する痛みが、1分以上持続する痛みに変わります。
また、温度による痛み以外にも、甘味、酸味、虫歯の穴に食べ物が詰まったりなどでも痛みが生じます。夜寝ている時に痛みが出るのも、歯髄の血行が高まり、歯髄内に圧がかかることによって引き起こされる、急性歯髄炎の痛みになります。
更に痛みが進行すると、上顎の歯が原因の場合は側頭部や副鼻腔、下顎の歯が原因の場合は耳の方へ関連した痛みが出始めます。この時期になると、痛みが強すぎて夜は眠れなくなります。
炎症は歯の周りの歯周組織にも波及して、噛んだ時に痛みが出るようになります。

急性歯髄炎まで移行した歯髄は、進行度によっては歯髄を取らなければならない場合があります。虫歯を除去した後、炎症が消退し、痛みがなくなれば歯髄を残します。逆に痛みが続くような場合は、歯髄の炎症が不可逆性のものになったと判断して、歯髄を取る治療を行います。
この、歯髄を残せるか残せないかという判断は、現在の臨床技術だと正確に臨床診断するのはとても難しいので、我々歯科医師は慎重に症状を経過観察して、治療を行う必要があります。

その後、歯髄炎が進行すると歯髄壊死により痛覚がなくなり、痛みが消失します。
痛みがなくなったのでこれで安心、とはいかず、次は感染が歯の根っこの先から歯を支える歯周組織へと波及し、歯の周りに炎症がどんどん広がっていきます。
この状態を、根尖性歯周炎と呼びます。
虫歯を放置した結果、顔がパンパンに腫れてしまうのは、この根尖性歯周炎が原因によるものですね。
虫歯は自然に治るものではないので、もし歯に穴が空いているのに気づいたら、大きくなる前にすぐに歯医者に受診してください。

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