富沢駅・仙台市太白区の歯医者|とみざわ駅前歯科

歯ブラシについて科学的に考えよう④

 

 

こんにちは、とみざわ駅前歯科の大島です。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

前回はフロスについての解説を進めてまいりました。

フロスを使う場合は、歯ブラシの前に行ってくださいね。

今回も論文ベースに歯面清掃について解説を進めていきますので、どうか最後まで見ていってください。

 

まず、歯間ブラシとフロスはどちらの方が、プラーク除去効果が高いのかについての研究を紹介します。

1991年Kigerの研究で、歯周病のメインテナンス患者30名を対象とした研究になります。歯ブラシのみの群と、歯ブラシとフロスを行った群と、歯ブラシと歯間ブラシを行った群で、各1か月間隣接面のプラークスコアを計測しました。

その結果、隣接面のプラークスコアは歯間ブラシが有意に減少したという研究結果が得られています。

ただし、この研究も歯周病が進行し、歯を支える骨が下がってきている人を対象にしているものなので、健康な歯周組織の方は、歯間ブラシは隣接面が狭く、まず入らないです。

そのため、歯周病がある程度進行している方は、歯間ブラシが入る箇所は積極的に使っていただき、入らないところはフロスで清掃してください。

 

次に、洗口剤についての論文になります。

2015年Araujoのメタ分析になります。

メタ分析は、以前説明したような、研究者の介入があったり、歯学生を対象にしていてデータに偏りが出たりするようなバイアスが取り除かれたものになるので、信頼性が非常に高いデータとなっています。

歯ブラシやフロスのような機械的清掃に加えてリステリンのようなエッセンシャルオイルによる洗口を行った群では、健康歯肉を有する部位が5倍プラークフリーの部位が7.8倍認められました。リステリン使用による全顎的に見た歯肉炎の減少率は16%プラーク付着部位の減少率は27.7%でした。

これは驚異的な検査結果ですよね。

歯周病予防にとって、洗口剤は必須ということになります。

 

最後に、歯磨き粉について解説していきます。

2016年のValkenburgのメタ分析で、プラーク除去に関して歯磨剤は、ありなしで特に有意差は認められませんでした。

歯周病予防に関しては、歯磨き粉を使わなくても良いんですね。

ただし、虫歯予防に関して、歯磨き粉は必須になります。

ここが面白いところで、実際歯ブラシを行うこと自体に虫歯の予防効果があるという研究結果はまだ存在して無く、歯磨き粉に含まれるフッ化物が、虫歯の予防になるということです。

つまり、虫歯予防としてフッ化物を歯面へ塗るためのデリバリーツールとして歯ブラシを使い、その後、歯周病予防として歯ブラシで歯面の汚れを取っていくということになります。

なので、歯磨き粉を選ぶ際は、なるべくフッ化物濃度の高いものを選択すると良いでしょう。

 

以上、4回に分けて歯ブラシについて科学的に解説していきました。

なかなか日々の口腔ケアが本当に正しいのか、疑問に思う方も多いと思います。

歯医者や衛生士によっても指導の内容が違ったりするので、科学的な知見を元に説明してもらえているかどうかで、情報の信頼性が増すのではないかと思います。

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