ホワイトニングについて②

 

 

 

こんにちは、とみざわ駅前歯科、歯科医師の大島です。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

今回は前回の続きになります。

 

よく、ホワイトニングは歯に悪いの?と疑問に思われる方がいらっしゃいますが、ホワイトニング剤の主成分は消毒薬と同じ成分が含まれていて、歯周病菌や、むし歯菌に対して殺菌作用を持ちます。
さらにはホワイトニング後の歯には、歯を強くするフッ化物が浸透しやすいといわれています。
つまり、ホワイトニングはむし歯や歯周病の予防効果(ホワイトニングプリペンション)があり、歯を強くするサポートもしてくれるのです。

 

ホワイトニング剤の主成分である過酸化水素は口腔内や唾液中に浮遊している歯周病菌やむし歯菌に対して殺菌作用を示します。
さらに、歯を覆っているペリクルを一時的に消失させて歯の中へと入り込んでいくため、ホワイトニング後の歯はフッ化物が浸透しやすくなるのです。
ただし、この過酸化水素は、バイオフィルム(水分と菌体外多糖の基質内に細菌がパックされた巣)は分解できないため、「病原性の高いバイオフィルム」が原因とされる歯周病やむし歯を治療することはできません。
定期的なメインテナンスでプロフェッショナルケアを受けて、バイオフィルムを破壊しながら良好なセルフケアとホワイトニングで病原性の低い状態を維持することが、歯周病、むし歯の予防につながるでしょう。

 

ホワイトニングは髪の毛を染めたときと同じで、ホワイトニング後の歯も元の色に戻る傾向があります。
気になってときは、白さをキープするために、追加のホワイトニングを行ってください。
これを「タッチアップ」と呼びます。

 

ホワイトニングはコップや湯飲みなどに例えることができます。
飲み物などにより着色したコップなどを漂白しても、お茶やコーヒー、紅茶などを飲む頻度が多い場合、また着色してきますよね。

ホワイトニングにも同じことが言えるのです。
そのため、再度漂白する「タッチアップ」が必要です。
後戻りによる変色は表層に近い部分から起こるので、ホワイトニング剤が浸透しやすく、タッチアップは、ホームホワイトニングでもオフィスホワイトングでも、1回で白さを取り戻すことができます。タッチアップにも自宅で無理なく自分のペースで行うタイプと、歯科医院で行うタイプがあります。
また、コップや湯飲みを使用した後、毎回しっかりと洗えば茶渋などは着色しにくくなります。
これもホワイトニングも同じことで、定期的なメインテナンスでのプロフェッショナルケアにより、ホワイトニング後の後戻りを抑え、白さをより長く保つことができるのです。