こんにちは。院長の吉岡です。
8月が終わりましたがまだまだ暑さが続いていますね。夏休みもそろそろ終盤という時期ですが、外に出ると強い日差しと蒸し暑さに体がぐったりしてしまう方も多いのではないでしょうか。この時期に特に注意したいのが「熱中症」です。熱中症は真夏の炎天下だけでなく、8月末のような“夏の疲れがたまった時期”にも起こりやすいのです。
熱中症は体内の水分や塩分のバランスが崩れることで、めまいや頭痛、吐き気、倦怠感などを引き起こします。重症になると意識障害やけいれんを伴うこともあり、早めの予防と対策が大切です。特に高齢の方はのどの渇きを感じにくいため、水分補給が遅れがちになり、知らないうちに脱水状態に陥ってしまうことがあります。
実は、熱中症とお口の健康には深い関係があります。まず、脱水が進むと唾液の分泌量が減って「お口の乾燥=ドライマウス」になりやすくなります。唾液は虫歯や歯周病を防ぐ大切な働きを持っていますから、唾液が減ることで口内環境が一気に悪化してしまうのです。また、唾液が減ると食べ物が飲み込みにくくなり、誤嚥のリスクも高まります。特に高齢の患者さんでは、熱中症の影響が「口の渇き」や「飲み込みにくさ」として現れることが多いのです。
さらに、熱中症対策としてよく飲まれるスポーツドリンクや清涼飲料水にも注意が必要です。これらには水分とミネラルが含まれているため適度な摂取は効果的ですが、糖分も多く含まれているため、だらだら飲み続けると虫歯のリスクが高まります。小さなお子さんが夏休み中にジュース感覚で飲んでいると、夏が終わった頃に虫歯が増えてしまうことも少なくありません。
では、どのように予防すればよいのでしょうか。基本は「こまめな水分補給」です。のどが渇いたと感じる前に、一口二口ずつ、少しずつ飲むことを心がけましょう。日常の水分補給は水やお茶で十分です。運動後や大量に汗をかいたときのみ、スポーツドリンクを適度に利用すると良いでしょう。
また、お口の渇きが気になる方は「唾液腺マッサージ」や「よく噛むこと」も有効です。ガムを噛む、食事でしっかり咀嚼することで唾液の分泌が促されます。当院でも唾液腺マッサージの方法をお伝えしていますので、気になる方はぜひスタッフまでご相談ください。
夏の終わりは体の疲れがたまりやすく、体調不良を招きやすい時期です。熱中症はもちろん、お口の健康も油断せずにケアしていきましょう。9月に向けて元気な体と健康なお口で過ごせるよう、みなさんぜひご自愛ください。
暑さ