セラミック治療③

こんにちは!仙台市太白区大野田、とみざわ駅前歯科院長の相澤です。

前回に引き続き、今回の『歯の豆知識』もセラミック治療というテーマでお話しさせて頂きます。

小さな虫歯は前回説明させていただいたように、つめもの(インレー)での治療になります。

 

では大きな虫歯の場合はどうでしょうか。

神経を抜く必要のあった歯、あるいは神経は残っていても虫歯の広がりが大きく詰め物では治療できないようなケースではかぶせもの(クラウン)での治療が必要になります。

 

当院で行っているセラミックのかぶせ物は4種類あります。

『メタル−セラミッククラウン』

『ホワイトクラン』

『eMaxクラウン』

『ジルコニア−セラミッククラウン』

種類は多いです。
ただ、それぞれはっきりした特徴があります。

 

まず、『メタルセラミッククラウン』ですが、これは基本的には金属の被せ物と考えてもらったほうがいいかもしれません。
強度を確保しつつ、審美性のためにセラミックを使っている治療です。
金属表面にセラミック(陶材)を貼り付けて仕上げるものになります。
天然歯冠に似た色調と透明度、耐摩耗性、耐変色性に優れています。
自然感もあり、日本での歯科治療の中で軽く30年間以上の実績のある治療方法です。
ブリッジ(歯を失った部分を補うかぶせもの)などに使えるのはこれだけだった時期もあり、信頼性も高いです。
ただ、金属を使うということで、今現在は使われる頻度は減ってきました。(金属が高価ですので、治療費用も決して低くはありません)

 

次から説明するセラミッククラウンの強度、精度が高まったため、あまり使う理由が無くなってきました。

 

 

『ホワイトクラウン』、これは製品名です。
ちょっと特徴のあるかぶせものです。
金属は使われていません。
ジルコニアという非常に硬い材料を機械で削り出します。
そのため非常に丈夫です。欠けたり割れたりすることはめったにありません。
だた削って出来上がった真っ白な歯に、3パターンから選んだ色をつけて仕上げるために、細かい歯の色の調整は出来ません。
ただ作製の手順がシンプルなため、比較的安価です。
前歯に使うことは難しいですが、奥歯でそこまで細かく色を合わせたいという希望がなければおすすめです。
あるいは前歯で一回に4本〜6本くらい、たくさんの歯をかぶせて治す必要がある場合などはおすすめできます。
金属を使っていないので、歯茎に黒ずみが出ることはありません。
(歯の土台に金属を使っている場合は別ですが)

 

 

次回、『eMaxクラウン』『ジルコニア−セラミッククラウン』について説明していきます。