抜歯が難しい?②

こんにちは!仙台市太白区大野田、とみざわ駅前歯科、院長の相澤です。

 

さて今回の歯の豆知識、前回に続きまして『難しい抜歯』について説明させてもらいます。

 

残念ながら抜歯が必要な状況になってしまった場合、せめて処置は簡単に終わらせたいと思うのは、患者さんも私達歯科医院側でも同じだと思います。
でも実際に抜歯を行うにあたって困難になってしまう状況があります。
どのような場合か、代表的なものを挙げていきます。

 

④血が止まりにくい体質である、あるいは止まりにくくなる薬を服用している

抜歯の大きさに関わらず、体質的に血が止まりやすい、止まりにくいといのは個人差が感じられます。
遺伝的に止血が難しい方もいます。
また、疲れ、寝不足などもその要因になることがあります。

また、基礎疾患などの治療のため服用しているお薬によっては止血が困難となっており、注意が必要です。
その基礎疾患、代表的なものは心臓や脳の虚血性疾患です。
血を固まりにくするお薬を服用するので、当然ながら抜歯を行うと止血が困難です。

20年くらい前には抜歯の前にそのようなお薬を休薬してもらうことがありました。
もちろん主治医に確認をとってです。

ただ、今はほぼ休薬はしません。
休薬することで、疾患の方に影響が出ては大変です。
ですので、圧迫による止血、縫合、止血剤を使うなどして対応します。

 

⑥根っこの形が抜歯を難しくしているケース

根っこが曲がってしまっているような場合です。いくら引っ張っても引っかかってしまい、抜けてこないようなケースです。
レントゲンやCT撮影をして確認します。
その場合は根っこを割ったり、根っこが埋まっている顎の骨を削って取り出します。

また奥歯は根っこが2股、3股に分かれていることがあります。
そのぶんだけ引っかかりになり、揺らすのも、引っ張り出すのも難しくなります。
あまりに力ずくで行おうとすると、根っこが折れてしまい、より大変に・・・なんてこともあります。
 

⑦虫歯が大きく、歯の頭の部分が完全になくなってしまっているケース

頭の部分が虫歯などで完全になくなっているとつまみ出すのが難しくなる場合があります。
また歯茎の中で、根っこがはっきりと確認できずに、操作が難しいことが多いです。

簡単ではありますが、抜歯が難しいケースについて説明させてもらいました。
文章を読んでくれた方には伝わったかもしれませんが、僕は抜歯があまり好きではありません。
お互いのため、抜歯しないで済むように、予防への取り組み頑張りましょう!