う蝕(虫歯)のメカニズム

こんにちは。歯科衛生士の水野です。

暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

暑い夏は苦手ですが、キャンプシーズン&音楽イベント盛りだくさんの時期!!8月のキャンプでは、子供たち3人に全ての料理をお任せして、私はのんびりお酒を楽しむ予定です😊

みなさんも、暑さ対策をしながらこの夏も楽しみましょう!

さて、今回はう蝕(虫歯)のメカニズムについてお話させていただこうと思います。

 

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う蝕は、細菌・歯の質(抵抗力)・糖分・酸にさらされる時間の組み合わせで起こります。

食事をとると、口の中は酸性になり(phが低くなり)歯の表面の成分であるカルシウムとリンが溶かされはじめます。これを脱灰(だっかい)といいます。普通40分くらい時間が経つとphは高くなり、溶かされたカルシウムとリンは元に戻り再石灰化されます。しかし、酸にさらされる時間や回数が多いと、歯の脱灰が続き、う蝕が進行してしまいます。そのため、おうちでの生活習慣の改善がなによりも重要です。

 

上のグラフのように、歯の表面は「脱灰」と「再石灰化」の繰り返しです。つまり、毎日歯が溶けたり治ったりを繰り返している状態です。

このバランスがくずれ、「脱灰」のみが進みすぎると「再石灰化」が追いつかなくなりやがて歯の内部まで溶け出し、むし歯になってしまいます。

 

下のグラフのように、間食が多かったりダラダラ食べの習慣がある方は要注意です!!

食べ物を口にする回数が多いと酸性の状態が長くなり、歯の成分が戻される暇がなくなります。特に寝る前の飲食は唾液分泌量が少なくなるため、溶かされた歯の成分が元に戻らないので危険です!

こうなると、虫歯になりやすい口内環境を自分で作り上げてしまうことになるんです!

そうならないために、気をつけておきたい事はまず3つ。

①ダラダラ食べをやめ、間食の回数や時間に気をつける。

②食後にはしっかり歯磨きをして糖質・虫歯の原因菌を洗い流す

③唾液(再石灰化を促進してくれます)をたくさん出すために、日頃からよく噛む習慣を身につける。歯科専売品のキシリトール100%ガムをおやつ代わりに噛むのもオススメです!

 

小さなお子さんがいるご家庭では、おやつの時間や回数、おやつの種類などなど、どうすればいいのかな〜?これでいいのかな〜?と思っているご家庭が多いかと思います。

そんな時は、当院でいつでもお気軽にご相談下さいね。