歯の詰め物「インレー」

みなさんこんにちは!青葉会事務局の庄子です!仙台市太白区とみざわ駅前歯科をいつもご利用いただきありがとうございます!

歯が虫歯になってしまうと虫歯の大きさによって治療方法が変わっていきます。虫歯の初期ですと、削らずにフッ素を塗って予防して経過観察することがあります。小さい虫歯でも進行しそうで削った方がいいときは、虫歯を削っていき、削ったところを白いプラスチックで埋めて治していきます。プラスチックではすぐに割れたりしそうな大きさの虫歯の時は、虫歯を削り取ったら型をとって石膏を流して歯の模型を作り歯科技工士さんに歯の詰め物を作ってもらいます。完成したら詰め物を合わせてかみ合わせやキツくないかを確認して調整しセメントでくっつけます。この詰め物を「インレー」と言います。

今日はインレーについて詳しく説明します。

保険適用インレー

このような銀色の詰め物を見たことがございますか?これが保険で作る事が出来る詰め物です。保険では決められた材料でしか作る事ができないため、これは金銀パラジウム合金を使用しており、金12%銀40%パラジウム20%の割合の非貴金属です。

保険適用なので費用が安くすみます。1本2000くらいです(初診料や検査など含めると費用は変わります。)また金属のためプラスチックよりも強くて割れにくいです。

ただ、注意しないといけないことがいくつかあります。まずは金属アレルギーを引き起こすリスクがあります。今まで金属アレルギーではなかった方でも、銀歯を沢山いれたことで一定値を超えてしまい急に金属アレルギーが起こる場合もあります。

また、酸化したり腐食したり錆びたりします。そうすると最初はピッタリで問題ないインレーもだんだん隙間があいてきて中にばい菌が入り虫歯になったり、銀歯が浮いてきて外れたりする問題も出てきます。また、溶けた金属が歯茎に色写りして歯茎が黒ずんだりもします。

この絵のように銀歯と歯の境目に隙間が出来てしまいます。こうなると数年でやり替えが必要になる場合が多いです。

インレーを外してみたら中で大きな虫歯になっていることもあります。そしてなにより金属のインレーは見た目が悪いです。口を開けて笑った時に、金属のインレーが入っている方と健康な白い歯の方ではだいぶ印象が違いますね。コストは低いというメリットはありますが、お手入れをちゃんとしていないと隙間があいてきて中で虫歯になりやり替えが必要になるので値段が安くても何回もなり替えたら・・・お金がかかります。

他の材料で作るインレー

保険適用のインレー以外にも選択肢はあります。適合性がよく体に優しいゴールドを使ったインレーや審美性を重視したセラミックやハイブリッドセラミックを使ったインレーもあります。これらはすべて自費になってしまいますが、セラミックに関しては見た目だけではなくて、汚れが着きにくかったり歯に強固に接着するので虫歯の再発を抑えることが出来ます。ゴールドは歯にとてもやさしい材料ですが、見た目が気になる方もいるでしょう。

もしもインレーを入れる時は自分にどんな材料が一番いいかをよく考えてから決めて下さいね(/・ω・)/