小児のブラッシング

こんにちは。

院長の吉岡です。

 

小児の歯磨きの仕方について大体の年齢に分けて紹介します。

・0〜1歳

どうしても泣いたりして歯ブラシが使用できない場合はガーゼや綿棒を使って、徐々に歯ブラシに慣れていくようにします。

・1〜3歳

保護者が正座で頭を膝に置き寝かせ磨きを歯ブラシで行います。(仕上げ磨き)

・5〜8歳

6歳臼歯が生えてきているため、そこを入念に磨く必要があります。6歳臼歯は生え変わり途中の時に高さも低いため横から歯ブラシを入れるように磨くようにします。

・8〜15歳

仕上げ磨きも時に必要であり、保護者の管理も行うべき時期です。

 

・糸ようじ(フロッシング)

歯と歯の間の清掃を目的としている。

5歳以降になると歯と歯の間に虫歯になるパターンが多く見られるため、出来るだけ行うように指導します。

糸ようじは保護者が仕上げ磨きの際に一緒に行うのが好ましいです。

 

・歯磨き粉(歯磨剤)の量についても以下の通りになります。

0〜2歳・・・ゴマ粒程度

3〜5歳・・・えんどう豆程度(5mm)

6〜14歳・・・歯ブラシの半分程度(1cm)

15歳〜・・・(2cm)

ブラッシング方法・・・小児に対しては一般的にスクラッビング法やフォーンズ法を用いて行っていく。

①スクラッビング法・・・毛先を歯に対して直角に当て、小刻みに横に動かす。前歯は1歯ずつ、奥歯は45度で当てるます。

②フォーンズ法(描円法)・・・毛先を歯に直角に当て円を描くように動かす円形運動をしながら行います。

3歳以上になると自分で磨くお子さんもいますが、仕上げ磨きは10歳ほどまで必要と考えます。

虫歯になり治療が必要になりますと、低年齢の場合、お子さん本人の負担も大きいですし、泣くのが当たり前であるため、泣きながら虫歯治療を受けている姿は壮絶です。場合によっては、専門機関へ紹介することもあります。乳歯は生え変わるから虫歯になっても大丈夫というのは間違いです。また今度話しますが、大きな虫歯を作ることで歯並びに影響が出たりもします。

忙しいとは思いますが、保護者の方には仕上げ磨きの重要性を理解していただき、お子様の口腔環境についても気にかけていただけると良いと思います。

歯ブラシの使い方、歯磨剤、糸ようじの使用法など口腔衛生について、分からないことがあれば受診された際にご質問ください。衛生士の方からブラッシング指導を行っています。

ご連絡、ご相談お待ちしています。