過剰歯

歯科医師の吉岡です。

今年もお疲れ様でした。
この一年の振り返りをしてみますと、今年の出来事としてはなんと申しましても私が新たに分院長となったことです。改めてこの一年のお礼を申しあげたいと思います。

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今日は、過剰歯について紹介します。

過剰歯は、エックス線写真を撮影し診断することが一般的です。
それをもとに過剰歯の本数、水平や垂直的な位置、隣の歯との関係、順生・逆生の確認などを見ていきます。順生とは、正常な歯の生え方と同じ方向に生えること。逆生とは、正常な歯の生え方と逆に生えていくことです。そのほかにも色々な情報を読み取ることができます。
また、CT検査も行い3次元的な位置関係も確認することがあります。

◯過剰歯の特徴
小さい歯(矮小歯)の傾向があり、なんらかの形態異常を認めることがあります。
過剰歯によって、歯と歯の間がすきっ歯(正中離開)になったり、永久歯の萌出の邪魔をしたりします。また、臨在歯の歯並びへの影響、過剰歯自体の鼻の上の方向に移動したりすることもあります。

・治療に関して
基本的には抜歯を検討していきます。
永久歯の卵(歯胚)を抜歯時に傷つける可能性もあります。そのためにCT検査なども行います。
患児の治療に対する協力度によっても抜歯時期を検討することがあったり、局所麻酔で外来で行うのか全身麻酔で行うのか見極めていきます。
当院では、埋伏している過剰歯に関して大きな病院への紹介も視野に入れて診査していきます。
歯並びや噛み合わせや大人の歯(永久歯)の萌出の邪魔にならないような場合は、抜歯せずに経過観察を行っていくこともあります。将来的に矯正の予定がある場合若いうちに抜いておいても良いと思います。

当院では、小児の段階で過剰歯をエックス線写真を見つけた場合、説明を行うようにしています。治療方針に関しては、口腔内の状態など考慮しながら相談していきます。

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師走という名の通り、気づけばもう2023年も終わりのカウントダウンが始まり年末のご挨拶をさせて頂く時となりました。

沢山の方々と出会う事ができ、出会いと感謝の一年でした。

皆様にとって2024年も素晴らしい年でありますように心よりお祈り申し上げます。
お口の中の健康を一緒に保っていきましょう。
来年もどうぞよろしくお願いします。