口腔ケアは命を守る

みなさんこんにちは。青葉会事務局の庄子です。仙台市太白区とみざわ駅前歯科をいつもご利用いただきありがとうございます。

 

みなさんは歴史に興味はありますか(・ω・)??私は結構好きです。そこで気になる情報を発見しました!

 

源頼朝も口腔ケアを受けていれば・・・

1192年、源頼朝は後鳥羽天皇によって征夷大将軍に任ぜられ鎌倉幕府を開きました。その後独裁政権を進めていた頼朝でしたが、1198年12月27日橋供養からの帰路落馬し、体調を崩し翌年1199年1月13日に死亡しました。

この死因については脳卒中説、あるいは受傷後の破傷風説等、いろいろ取り上げられていますが、その中に頼朝が水を飲んで死亡したとされる説があります。すなわち落馬は脳虚血発作によるもので一旦は回復したものの、療養中に水を誤嚥し、肺炎から敗血症をきたして死亡したというものです。すなわち頼朝の死は今でいう誤嚥性肺炎が直接の死因でなかったかと考えられているわけです。

生涯を通じて幾度も命を狙われ、またその権力抗争のため多くの一族を粛清してきた頼朝は絶えまないストレスによりむし歯や歯周病を悪化させ、やがては全身を蝕まれていったのかもしれません。もしこの時代に頼朝が適切な歯科治療や口腔ケアを受けることができていれば、倒れて寝たきりになっても少なくとも誤嚥性肺炎で死んでしまうことはなかったのではないでしょうか。

 

日本歯科医師会 広報委員会

お口のことなら何でも分かるテーマパーク8020

 

誤嚥性肺炎

このお話に出てくる「誤嚥性肺炎」ですが、どんな病気か詳しくご紹介します。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とよみます。

「嚥下障害(えんげしょうがい)」という言葉を聞いたことはございますか?これは食べ物や飲み物を飲み込む動作の事を「嚥下(えんげ)」と言い、これが正常に働かないことを言います。

ですので、嚥下障害のせいで食べ物や唾液が本当なら咽頭と食道を通って胃に送り込まれるはずが、誤って喉頭と気管に入ってしまうと(これを「誤嚥(ごえん)」と言います)気管を通って肺に入った食べ物や唾液に含まれる細菌が原因となって肺炎を引き起こします。これを「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」と言います。

肺炎は様々な原因によって発症しますが、誤嚥が原因で起こる肺炎は全体の約70%を占めているそうです。

嚥下機能は年齢と共に低下してしまうので、高齢者全てに起こりうる病気なので注意が必要です。

 

誤嚥性肺炎の原因

誤嚥性肺炎は飲食物を口から取り入れた時に、嚥下機能の低下により誤って気道を通って肺に入ることで肺の内部で炎症を起こすことが第一の原因となっていますが、先ほど書いたように細菌が原因で起こる場合があります。

口の中には「嫌気性菌」と呼ばれる細菌が住み着いています。嫌気性菌を含んだ唾液などの分泌物を誤嚥し、肺に入ることで炎症を起こします。口の中を清潔にしていなかったり、虫歯や歯周病がある人ほど嫌気性菌の数は多くなります。

※嫌気性菌とは生育に酸素を必要としない細菌のことです。

 

誤嚥性肺炎にならないためには・・・

年齢と共に嚥下機能の低下が起こるのはしょうがないことですが、虫歯や歯周病を治したり予防することは可能だと思います。年を取ったから歯がなくなるのはしょうがない・・と思わず、しっかり歯のお手入れをしていつまでも自分の歯で噛めるように歯科医院でメンテナンスに通う事はより良い生活を営むためには大切なことです。

歯がなくなる事や、唾液の分泌量が低下することが誤嚥の原因の一つにもなっているので、やっぱり口腔内のメンテナンスは欠かせないですね。

 

誤嚥性肺炎は高齢者だけでなく若い人も気をつけましょう

誤嚥性肺炎は高齢者だけではなくて若い20~40代の方でも十分起こる可能性があるそうです。

若年層の誤嚥性肺炎の発症率は年々高くなっているそうですよ。次にあげることに注意しましょう。

・泥酔して寝る事が多い

・強い睡眠薬を常に飲んでいる

・早食い

・食べたらすぐ寝る

・虫歯や歯周病がある   など

 

正しい知識を身に着けていつまでも健康でいましょう。