CAMBRA受講前の予習編PART11『再石灰化:ハイドロキシアパタイト・ナノ粒子とリン酸カルシウムイオンについて』

こんにちは)^o^( とみざわ駅前歯科サポーターの西田でっす✌️

 

私は、運動不足の解消と健康のために4年くらい『ヨガ』を続けています😁 身体を動かし続けている間は、すこぶる順調で疲れにくく、心も穏やかなのですが。。。 何かのきっかけでやらなくなると、身体はすぐに硬くなり、疲れやコリ、だるさを感じるようになってしまいます💦

昔は、体が硬くて硬くて前屈は床まで届かないし、開脚なんてしようものなら、股関節がバキバキいうくらいカッチコチの体だったのですが、今じゃ前屈はベターっとつきますし、開脚前屈やY字バランスまでできるようになりました✌️

健康な口で美味しいものをたくさん食べて運動を継続する❗️

 

何事も継続ですね❗️ 地道なこと、面倒なことこそ継続する習慣をつけて、やめないこと!これが大切なのだと実感します。

 

継続と言えば・・・『お口の健康のためのメンテナンス』も大切な習慣ですね♬

 

お口の健康は・・・

妊娠中のおなかの中からはじまり〜人生を終えるまで

大切なんです!!

 

胎児のときに歯胚とよばれる歯の元が作られるところから

歯が無くなってしまっても誤嚥性肺炎やその他の細菌感染予防のためにも舌や口腔内粘膜の清潔が大事です

 

ということは、この世の中に、お口の健康に関係のない方はひとりもいないのです!!!🤓

 

 

 

さてさて勝手にシリーズでお伝えしている『CAMBRA 』についてです♫

CAMBRAとは、CAries Management By Risk Assessment :リスク評価に基づくう蝕管理のことで、

アメリカで主流となっている考え方です。

 

う蝕(虫歯)の防御因子について

 

『防御因子』・・・単純に定義すると、患者が病気に向かうよりも、健康に向かうことにかかわる因子のこと。たとえば、健康的な食事や運動は心疾患に対しての防御因子を利用した食事療法や運動療法がすでに利用されています。歯科においても、防御因子を利用した療法は多数存在し、将来的な口腔環境のアンバランス予防にもつながります。

pHの中和 フッ化物 キシリトール 抗菌剤 

についてお伝えしてきましたが

 

 

最後にご紹介する防御因子は・・・・ 再石灰化:ハイドロキシアパタイト・リン酸カルシウムイオン

 

とみざわ駅前歯科BLOGでもお伝えしたことのある『再石灰化』

歯磨き粉のCMなどで聞いたことのある方もいらっしゃるのでは❓と思います。

 

歯の構造とその形成のしくみを理解することが重要です

健常な人の口腔内では、歯の脱灰と再石灰化のバランスが取れているため、歯から無機質が失われることはない。

pHが低い時は、歯から無機質が溶出し

pHが高い時は、歯へ無機質が吸着・取り込まれる

う蝕(虫歯)の発症は、このpHが低い状態が長時間続くことによってバランスが崩れ、脱灰が起こるのです。

 

『再石灰化』とは、歯の構造、唾液の質と量、バイオフィルムの状態と量、フッ化物の存在や口腔内のpHが関与する複雑なプロセスなのです。

 

歯の無機質が健全に維持されるのは、pHの値が再石灰化の臨界pHを超えるとすぐに、失われたハイドロキシアパタイトとフルオロアパタイトの結晶粒子が置き換えられるからなのです。

 

歯はリン酸カルシウムの一種であるハイドロキシアパタイトからできています。唾液の中には、リン酸カルシウム化合物が過飽和の状態で存在していますので、「唾液」は再石灰化に強く関係していると言うことができます。

 

こういったことから、再石灰化の自然なプロセスを再現するために・・

・フッ化物の応用

・さまざまな形態のリン酸カルシウムイオンを用いる

治療が行われるのです。

 

リン酸カルシウムを配合した口腔ケア製品は多く存在します。

 

『ハイドロキシアパタイト・ナノ粒子』

ハイドロキシアパタイトとフルオロアパタイトは、唾液中に大量に存在しており、再石灰化のためにもっとも利用しやすい形態なので、もっとも重要な役割を果たしています。ハイドロキシアパタイトとフルオロアパタイトは唾液中に過飽和の状態で存在していますが、刺激が加わり唾液量が増加するとこの二つの過飽和度も上昇します。ハイドロキシアパタイト・ナノ粒子は、リン酸カルシウムの形態として熱力学的にもっとも安定しているので、人間の歯の再石灰化を再現する物質として、研究が進められています。

 

 

今回も、『BALANCE患者と歯科医師のためのう蝕管理ガイド』を参考にさせていただきました!

生体が元々持っている構造を利用して、その利点を活かした製品を開発するって、すごいことですよね✨

その人のリスクを細かく分析し、その人にあった製品を用いて、その人にあった予防策を講じる・・まさに、CAMBRAの考え方は、オーダーメイドのう蝕予防管理術といった感じでしょうか😀