位相差顕微鏡ー細菌を見るー

こんにちは!
仙台市太白区大野田 とみざわ駅前歯科 歯科衛生士の佐藤です(°▽°)

今回は、歯周病菌の動きを見る「位相差」についてお話しします。
「位相差」とは、位相差顕微鏡(いそうさけんびきょう)のことです。位相差顕微鏡では、すぐにその場で生きている歯周病菌を見ることができます。
他の顕微鏡では生きてるところを見ることはできません。

当院では、初回のクリーニング(治療来院後のケア)で皆さんに自分の口の中にいる菌を知ってもらう為に位相差顕微鏡で菌の確認を行なっています。
歯のクリーニングは、「歯石をとる」だけが理由ではなく、本来の必要な理由を知ってもらうために行なっています。
歯周病についてよく理解してもらうことが、歯周病の治療の近道になります。実際の自分の口の中の状況を知って、意識を切り替えてもらえると嬉しいです!!

みなさん、歯垢(しこう)やプラーク って聞いたことはありますか??
歯ブラシでいつも落としてる汚れです。
歯垢(プラーク)は、生きている細菌の塊です。虫歯菌や歯周病菌の塊です。細菌は幼虫みたいな形をしていて、ウヨウヨ動き回っている、細胞よりも小さいものです。
ちなみに、歯石は歯垢が唾液によって硬くなったものです。表面がざらついているので、菌が溜まりやすいです。蓋をしている状態なので歯肉が赤く腫れてしまいます。

磨き残しで残ってしまった細菌は、虫歯や歯周病の原因につながります……

その歯垢(プラーク)をお口の中から採取して、歯垢を乗せたプレパラートを位相差顕微鏡に乗せます。
そして、映像がでます!!
衝撃映像なので皆さんビックリしちゃいます。

まずは、あまり菌があまりいない人の状態です。

まだらに細菌がいる状況ですね!

菌がいない人はいません。なのでそこは安心してください!
しかし、、、細菌が多い人だと、、、

こんな状況です!
動画だともっと動きもわかっていいですが、今回は静止画だけ載せますね。

「歯磨きしているのに、なんでーー」「歯茎きれいだけど~」
と思う方もいると思います。

お家での歯磨きでは歯周病治療の基本にはなります。なので、菌が多くても少なくても、しっかり歯磨きはしてください。
歯磨きでは、歯茎の上の部分をキレイにしてもらって菌が増えていかないようにしていきましょう。
しかし、磨き残しの歯周病菌は酸素が当たるところが好きではないので、、歯と歯茎の境目のポケットに歯周病菌が溜まっています。そこに菌がたまると、歯周病を引き起こしてしまいます。
ポケット内は自分では落とせないので菌が残りやすいです。

ポケット内を超音波の機械で掃除していくと、菌が減って歯周病のリスクを下げることができます。
まずは、お口の中の菌を見て自分の口の中の状況・リスクを知っていきましょう!