プロービング検査とは?

みなさんこんにちは。歯科衛生士の水野です。

少しずつ気温も上がってきて、分厚いアウターを着なくても過ごせるようになってきましたね♪

我が家では3月には卒業式、4月には入学式を控えているので今から少しソワソワしています。

まずは体調管理をしっかりとしていきたいところです。

 

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さて、今回はプロービング検査についてお話させていただきますね。

初診時や定期検診の際に、細い器具を使って歯茎の検査をした事があるかと思います。

あれは何をしているのか?というと、プロービングといって、プローブという器具を歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に入れて、歯肉の状態を調べます。これがプロービングです。

歯肉がどういう状態なのか、炎症が起こっているのかは、外側から見ただけではわかりません。歯ぐきの内側、つまり歯周ポケット(歯と歯ぐきの間のすきま)の中に直接触れて確かめることで、歯周病がどの程度進んでいるのかを把握します。

歯肉が腫れていたりすると、チクチクとした痛みが出る場合がありますが、プローブの先端に丸みがあり決して針で突き刺している訳ではないので安心して下さい☝️

 

そして、このプロービングで確認できること。

歯肉溝や歯周ポケットの深さ

炎症がどれだけ進んでいるのかがわかります。健康な歯ぐきでは、少ししか器具が入りませんが、歯周病が進んでいると、器具が深いところまで入っていきます。

健康な歯ぐきの方は、歯周ポケットの深さが3mm以下であると言われ、4mm以上の方は歯周病と診断されます。
歯周ポケットが深ければ深いほど、歯周病が進行しており、最終的には歯ぐきの中の骨が溶けてしまい10mm以上の深さになる方もいます。

歯周病の進行度は、下記が目安です。

0~3mm  正常値
4~5mm  初期~中等度歯周病
6~9mm   中等度~重度歯周病
10mm以上 重度の歯周病

歯肉溝や歯周ポケットをさわったとき、歯肉から出血があるかどうか

プラークや歯石の付着を確認

目では確認しづらい縁下歯石(歯周ポケットに隠れている黒い歯石)も確認できます

この他、多くの情報を得ることができます。

歯周組織の破壊の程度や歯周病の進行状態などを知るためのプロービング検査、とても大切な検査になります。

自分の歯や歯肉の状態を知っておくことはとても大切です。特に痛みなどなくても、定期的な検診やクリーニングをお勧めします😉