口腔機能低下症

 

こんにちは、衛生士の富岡です🌸

新年度が始まりました。4月上旬に仙台は桜が満開になりましたね。当院の近くの大野田イコタ公園の桜も綺麗に咲いていてライトアップもされていました!とても綺麗だったので、皆さんにもお裾分けしますね☺️

来年も満開になるのが楽しみです😌

 

さて、今回は口腔機能低下症についてお話しします。

口腔機能低下症という言葉を聞いたことない方がほとんどだと思います。今知っておくと、ご自身の将来やご家族のために役立つと思いますので、良ければ最後まで読んでみてください!

 

口腔機能低下症とは、「加齢だけでなく、疾患や障害などの様々な要因によって。口腔の機能が複合的に低下している疾患。放置していると咀嚼障害、摂食嚥下障害など口腔の機能障害に陥り、または、機能障害をきたし、また、低栄養やフレイル、サルコペニアを進展させるなど全身の健康を損なう」ことをいいます。(日本歯科医学会:口腔機能低下症の基本的な考え方)

フレイルとは、加齢に伴って、心身の活力(筋力・認知機能・社会とのつながり)が低下した状態で、健康な状態と要介護状態の中間にあり、いろいろな対応をすることで要介護にいかず、健康な状態に戻ることができます。

評価方法で口腔の関係ある項目は

 ・半年前に比べて固いものが食べにくくなったか。

 ・口の渇きが気になるか

 

サルコペニアとは、高齢になるに伴い、筋肉の量が減少していく現象です。

簡易評価方法は、ふくらはぎの最も太い部分を両手の親指と人差し指で囲んで、囲めない場合は危険度が低く、囲めて隙間ができる場合は危険度が高いです。

 

次にオーラルフレイルについてです。

口腔のフレイルへの影響を可視化したものです。

口の健康から見たフレイルへの影響を下に記載します。歯科診療所では主に13レベルに関与します。

 

1レベル 口に健康リテラシーの低下

社会的、精神心理的フレイル、自発性の低下

 

不十分な口腔健康への関心

 

歯の喪失リスクの増加

 

2レベル 口のささいなトラブル

滑舌低下、食べこぼし、噛めない食品の増加、むせ

 

食品多様性の増加

 

食欲低下

 

3レベル 口の機能低下

口腔不潔・乾燥、咬合力低下、口唇・舌の機能低下、咀嚼・嚥下機能低下

 

低栄養、サルコペニア

 

4レベル 食べる機能の障がい

咀嚼障害、摂食嚥下障害

 

栄養障害、運動障害、要介護

 

オーラルフレイルは健康リスクにつながるため、「これくらいまだ大丈夫」と思わず、歯科医院を受診し、検査やトレーニングを行い、健康なお口や体を作りましょう!