こんにちは、衛生士の富岡です🍂
下旬頃に仙台で初雪を観測されましたね。朝方の気温もマイナス近くになり、起きるぞという決断をするまでに何分もかかってしまい、準備に手こずってしまっています😅いい解決方法があれば…💭
さて今回は歯周病と基礎疾患についてお話しします。
歯周病が全身に様々な影響を及ぼしていることをみなさんはご存知ですか?
歯周病は歯だけに関係しているわけではないのです⚠️
歯周病が進行してしまうと、全身にも悪影響を及ぼしているのです😨
狭心症・心筋梗塞
動脈硬化は生活習慣が要因とされていましたが、歯周病原因菌などの細菌感染も要因の1つに挙げられています。歯周ポケットから血管内に細菌が入り、動脈硬化を誘導する物質が出て血管内に血栓ができやすくなり、血管の細いところで詰まってしまいます。
脳梗塞では歯周病に罹患している方のほうが2.8倍罹患しやすいと疫学調査で言われています。動脈硬化予防のためにも歯周病の予防や治療が重要になります。
糖尿病
歯周病と糖尿病は相互の関係にあります。糖尿病の方で歯肉炎や歯周炎に罹患している方が多いと疫学調査で報告されています。
歯周ポケットから細菌が血管内に侵入し、細菌は体の力で死滅しますが、死骸の持つ内毒素は血糖値に悪影響を及ぼします。
妊娠
妊娠すると、女性ホルモンのエストロゲンが歯周病原細菌の増殖を促し、歯肉炎にかかりやすくなります。特に妊娠中期から後期にかけて起こりやすいです。
低体重児出産
妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児・早産の危険度が高くなることが指摘されています。歯周病細菌が血管内に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかとも言われています。
誤嚥性肺炎
高齢になると機能が衰えてしまい、食べ物などを誤って気管や肺に飲み込んでしまった時にむせたりすると、細菌が気管から肺へ入ってしまうことがあります。誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは歯周病菌であると言われています。
骨粗鬆症
日本では1000万人以上が罹患し、約90%が女性だと言われています。閉経後に卵巣機能の低下により女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下し、歯周病が発症します。また骨粗鬆症の薬で用いるビスフォスフォネート製剤を服用している方が抜歯などの外科的治療行うと周囲の骨が壊死してしまうことが報告されています。
関節炎・腎炎
これらの原因となる黄色ブドウ球菌や連鎖球菌の多くは口の中に多く存在します。歯周炎によって炎症物質が歯周ポケットから血管内に入り込むことで発症することがあります。
歯周病が進行しないように、おうちでのセルフケアはもちろん!歯科医院でのプロフェッショナルケアも受けて予防や抑制をしていきましょう🦷