口腔機能低下症 トレーニング②

こんにちは、衛生士の富岡です🎐

お盆期間は地元である青森でゆっくり過ごせました🍎今年は昨年ほど暑くなかったので、夏バテもせず健康的に過ごせて良かったです😊

 

〜前回の続き〜

口腔機能の維持、改善するトレーニングの①を説明しました。今回は②から詳しくお話します。

1、お口・舌の動きをスムーズにする

 (舌口唇運動機能低下、口腔乾燥)

 効果:口の動きを良くすることで、明瞭な発音につながり、表情が豊かになります。

2、飲み込むパワーをつける

 (嚥下機能低下)

 効果:飲み込みに関連する筋力をアップすることで、食事中のむせなどの症状改善につながります。

3、噛むパワーをつける

 (咀嚼機能低下)

 効果:食べこぼしや食べ物が鼻に流れ込むのを防ぎます。また、唾液がよく出るようになると、美味しく安全に食べられます。

4、舌のパワーつける

 (舌圧低下)

 効果:誤嚥やむせなどの症状改善につながります。

 

トレーニング②

開口訓練 

①ゆっくり大きく口を開け、10秒間保持します。

②しっかり口を閉じて10秒間休憩します。

口を開くときには、無理せずに痛みが出ないように行いましょう。顎関節症・顎関節脱臼がある場合は控えましょう。

 

嚥下おでこ体操(シャキア訓練)

喉ぼとけを上にあげる筋肉を鍛えます。

①額に手を当て、おへそを覗き込むように下を向き、手は上に向かって押すようにして抵抗を加えます。

②ゆっくり5秒数えながら10回行います。

 

ごっくん体操

①喉ぼとけを上げます。

 のどに手を当てたまま、顎を少し引きます。ゴクっと飲んで喉ぼとけを上げます。

②上げたまま5秒保ちます。

 喉ぼとけを上げたまま、5秒保ちます。

③息をしっかり吐き出します。

 息を一気に吐き出します。お腹からしっかりと吐き切りましょう。

 

 

トレーニング③

咀嚼訓練

ガムを噛むことにより、噛むために必要な筋肉を鍛えることができます。

①唇を閉じて、しっかりと噛みます。

②ガムは1ヶ所で噛まず、左右で均等に噛みます。

③姿勢を正して噛みます。

※1日2回(朝と夜)、2分間はリズムを決めて、3分間は自由に計5分間ガムを噛みましょう。

 

 

トレーニング④

舌の抵抗訓練

①舌先を頬の内側に強く押し当てます。

②自分の指で舌先を頬の上から押さえます。

③抵抗するように指で力を加えて、舌先を10回押し付けます。

④左右10回ずつ実施します。

 

頬の抵抗訓練

①右頬を膨らませてキープします。

②左頬を膨らませてキープします。

③両頬をすぼませます。

 

舌の可動域訓練

①両側の口角を舐めます。

②鼻先と顎先を触るように舌を上下に動かします。

③口を閉じ、唇の内側を舐めるように舌を旋回させます。

 

舌トレーニング

①舌で下顎の先を触るつもりで伸ばします。

②舌で鼻のあたまを触るつもりで伸ばします。

③舌を左右に伸ばします。

④口の周りをぐるりと舌を動かします。

⑤スプーンなどを使って、舌に当てて押し、その力に抵抗するように舌を上げます。

 

※道具を使う方法

舌の抵抗訓練 

ペコぱんだ(Orarize®)

 

口唇の抵抗訓練 

りっぷるとれーなー(松風)

ボタンプル ボタンに紐をつけて、口でボタンをくわえて引っ張り、キープします。

 

 

当院で検査やトレーニングをし、お家でもトレーニングをして口腔機能の維持・向上に繋げていきましょう🙆‍♀️