虫歯と歯医者さんと私 ♪

こんにちは^ – ^ 仙台市太白区大野田にある「とみざわ駅前歯科」サポーターの西田です♪

この「とみざわ駅前歯科BLOG」は、みなさまに歯科の豆知識や情報をお届けするために発信しております。自分のお口に関心を持ち、口腔ケアを続け、生涯健康なお口で食事ができ、幸せな人生が送れるように・・・

ですから、いつもは「虫歯」「歯周病」「噛み合わせ」など専門的な知識について発信させていただいておりますが

今日は、ちょっと別の角度から書かせていただきますね

 

「私が歯科医院で働く理由」(完全に私事ですが^^;)

 

私は、この世界に入って18年が経とうとしています。歯科の経験、知識、資格はなく、さらに、歯科医院に通った経験も子どもの頃と学生時代に少ししかありませんでした。

私にとって、「歯医者さん」とは・・・

世の中で最も恐ろしく近寄りたくない場所

こんなイメージの場所でした

 

5,6歳の頃のあの日の光景を今でも鮮明に覚えています。

 

ニコっと笑うと、あきらかに虫歯の歯がのぞくような、お菓子大好き!歯磨き大嫌い!な典型的な虫歯っ子でした。

 

痛くてどうしようもなくなった6歳頃の私は、2つ上の兄と二人で近所の歯医者さんに行くことになりました。

 

歯医者さんに入るととそこは・・

 

妙なにおい

冷たさを感じる壁

薄暗い感じの照明

白衣の大人たち

 

押し寄せる不安とたたかいながら、兄の手を握っていました。

先に呼ばれるお兄ちゃん・・・ しばらくするとお兄ちゃんの泣き声が聞こえて来ます

ここは絶対怖い!! 逃げ出す寸前でした。

 

私の名前を呼ぶ声が。。。

 

心臓バクバク 涙がにじむのを必死でこらえながら治療台へ

 

なんじゃこりゃ

ヘンテコな形の椅子  金属製のコップや器具たち  薬のにおい。。。

 

もう!そこは地獄絵図でした

 

低くて暗い声の先生     冷たい感じのお姉さん

そこに私の味方はいませんでした。

 

治療が始まると、経験したことのない音、水、痛み!!!

溺れそう・・・ 怖くて怖くて・・・殺されるんじゃないかと思うくらいの恐怖心との闘いが続きました。限界が来た時、動く私を抑えつけるお姉さん

その表情は、怒っているような・・面倒がっているような・・・

どなりつける先生の顔を今でも覚えています

 

あの日以来、道を歩いていても歯医者さんの看板をよく目にするようになりました。

あ、ここも歯医者さん、ここも・・・

あんなに怖い場所がたくさん。。。

 

心に刻まれるくらい強く印象に残ったこの経験は、やがて大人になった私に、あるひとつの気持ちを思い立たせることになるのです。

 

「あの日、歯科医院に、ひとりでも私の味方がいてくれたら・・・もっと寄り添い、私の気持ちを理解してくれていたら・・・」

 

私がそんな歯科スタッフになろう!

 

単純ですが、本気でそう思い、この世界に足を踏み入れたのです。

まだまだ自分が思い描いた歯科スタッフにはなれていないかもしれません

 

 

歯科医院とは思えないくらい元気な挨拶、笑顔

顔の見えない相手にも思いやりを伝える電話対応を心がけ

スタッフにもそれを伝えてきました。

 

 

表向きには、なかなか伝わりづらいですが、、

症例検討会でひとりひとりの症例を議論し、診療前後にはカルテをチェックして、毎回の来院に備える歯科医師の先生

担当患者さんの口腔内がよくなったことを一緒に喜び報告する歯科衛生士

患者さんの負担を減らすアシストスキルを勉強し、練習する歯科助手

診療室から受け取った模型を元に、そこには無い口腔内を想像しながら、患者さんにぴったりの技工物を届ける歯科技工士

加えて、青葉会には・・

受診するお母さんと子どもたちに安心を与える保育士や

口腔管理と食事管理、栄養について、知識面で支える管理栄養士

現場が働きやすくなるよう、法人全体を支える事務スタッフ

もいます。

 

私は、そんな青葉会メンバーを誇りに思っています。

 

この世界に入り、この青葉会に入れたことで、私の「歯医者さんのイメージ」は大きく変わりました。

症状によっては、、治療法によっては、、歯科はまだまだ怖い場所かもしれません。

 

でも!

そんな気持ちを理解し、寄り添いたいと思っている人が、いるってことを知っていて欲しかったんです(^-^)