こんにちは!仙台市太白区大野田、とみざわ駅前歯科、院長の相澤です。
僕は昨日の日曜日、口腔外科学会に参加してきました。
どのような分野かといいますと、抜歯を始めとして嚢胞や腫瘍、顎の骨折などの治療を行う分野で、実際には手術を伴うことが多いです。
せっかくですので、今回の『歯の豆知識』ですが、抜歯について説明させていただきます。
当院では親知らずの抜歯の際、条件によっては紹介で抜歯に行ってもらっていることが多いです。
紹介というのは、病院の中にある『口腔外科』に紹介状を持って受信してもらうことです。
当院で紹介しているのは主に下顎の親知らずで、歯の頭がまだ出しかけで大部分が埋まっている状態の場合、あるいは横向に倒れて生えているケースです。
特に横向きで顎の下の方に位置しているケースでは紹介させてもらい対応していることが多いです。
なぜ専門医の処置が望ましいか?
歯ぐきに埋まっている状態ですと、抜く際に歯ぐきの切開が必要になったり、場合によっては顎の骨を削ったり。歯を削ったり割ったりしなければならないことも多いです。
顎の中には大事な神経、血管が通っており、万が一傷つけてしまうようなことがあれば、神経の麻痺、知覚異常が生じてしまうこともあります。
専門科で処置を受けてもらうことで、その危険性を最小限にしています。
ちょっと怖い話をしましたが、そういう処置であるからこそ、われわれは専門の先生にお願いしたいと思うことが多いのです。
患者さんに少しでも楽に処置を受けてもらいたいという気持ちがあります。
処置時間も短く終わります。
時間がかからなければ、それだけ痛み、腫れも少なくすみます。
であれば治りも早いのです。
他には、全身疾患があり、通常の麻酔が使えない、使えるけれども注意して使わなければならない場合。
全身疾患のために飲んでいる薬の影響で、抜いた後の止血が困難になることが予想される場合などもそうです。
抜歯がどうしても怖い方には、通常の麻酔のみではなく、鎮静といいまして、点滴を使って寝ているような状態で、意識がぼうっとしている状態での抜歯で対応してもらうこともあります。(これはしっかりとした相談が必要です)
誰しもが恐怖を感じる処置であるかと思いますので、我々が紹介を進める場合はしっかりとご相談の上、方針を決めましょう!
ちなみに僕自身は歯学部の学生時代に4本の親知らずの抜歯は終わっています。
横向きの親知らずもありましたので、大学病院で抜いてもらっています。
どのような流れの処置なのか、患者さんに説明する際には、自分の経験談を参考になればと、お話させてもらいます。