アマルガム充填

こんにちは。仙台市太白区大野田、とみざわ駅前歯科、院長の相澤です。

 

とみざわ駅前歯科、開院して1週間が経とうとしています。
おかげさまで、多くの方々に来院していただいております。
医院の窓や入口から見える地下鉄の風景、大学時代が懐かしいです。
地元で診療ができる感覚、まだなんとなく不思議な感じがします。

 

さて、歯の豆知識、第2回目は、『アマルガム充填』についてです。
なるべくわかりやすく、説明していくことを心がけますので、よろしくお願いします。

 

まず、アマルガムという言葉、皆さん、ご存知でしょうか?

 

アマルガムとは、20年ほど前まで歯科治療で一般的に使われていた銀歯です。
なかなか一般的には耳にする機会のある言葉ではないと思います。
今は日本では歯科治療に使われることはなくなりました。
僕世代(40歳前後)の歯科医師は、ギリギリですが学生時代に実習でどのような治療か、経験しています。
経験しているだけで、実際に患者さんの治療で使ったことはありません。

 

アマルガムとは水銀と金属の合金の総称です。
簡単に説明すると、水銀と金属(銀、錫、銅など)を機械を使ってしっかり混ぜ合わせたものを、虫歯を取りきった歯の穴の部分に詰めるのです。
虫歯の穴に材料を詰めることを、『充填』と言います。
最初は柔らかいのですが、24時間ほどでしっかり固まります。
奥歯の比較的小さな虫歯の治療に使われることが多かったようです。

 

20年以上前に奥歯を治療したことのある方の中には残っていることがあります。
僕自身も、大学5年生まで口の中にありました。
お互いの治療をする実習で除去しましたが・・・。
酸化しているので、艶はなく黒っぽく見える金属です。
下の奥歯だと鏡を使って見えるかもしれませんね。
20年以上前に行われた治療なのに、患者さんのお口の中で見かけることは意外と多いです。
そうです、治療の経過は意外と良好なのです。

ただ、水銀という材料の安全性が問題視され使われなくなりました。
水銀の毒性であったり、その残った材料の処分の難しさ、環境への配慮などです。
もちろん、金属ということで、見た目の問題もあります。
さらに言ってしまえば、今現在は小さな虫歯であれば強度、耐久性のよくなったプラスチックの材料で同様の治療ができます。

 

僕自身の考えではありますが、特に問題がなければ積極的に外して詰め替える必要はないと考えます。
ただ、詰め物が外れかけていたり、隙間から虫歯になっていたり。
また、金属アレルギーの方で、その症状が歯科金属からの可能性が強い場合などは積極的に外すこともあります。

自分の口の中にはあるのかなと、気になった方は、お気軽にご相談ください。