こんにちは、吉岡です。
お口の清潔がインフルエンザ予防につながる?毎日の口腔ケアで感染対策を!
寒さが厳しくなる季節になると、気になってくるのがインフルエンザです。インフルエンザはウイルスによって引き起こされる感染症で、発熱や咳、喉の痛み、全身の倦怠感などの症状が現れます。予防のために手洗いやうがい、マスクの着用などを心がけている方も多いのではないでしょうか。
実は、インフルエンザの予防には「お口の清潔を保つこと」も大切だといわれています。
お口の中の細菌とインフルエンザの関係
私たちのお口の中には、数百種類もの細菌が存在しています。歯磨きが不十分だったり、歯と歯の間に汚れが残っていたりすると、細菌が増殖し、歯垢(プラーク)が蓄積してしまいます。
一部の口腔細菌が作り出す酵素には、インフルエンザウイルスの感染や増殖に関わる働きを助ける可能性があることが報告されています。
つまり、お口の中を清潔に保つことは、虫歯や歯周病を予防するだけでなく、全身の健康を守るうえでも重要なのです。
口腔ケアでインフルエンザの発症率が低下?
実際に、高齢者190人を対象とした研究では、専門的な口腔ケアを受けたグループと、通常の口腔ケアを行ったグループで、インフルエンザの発症率に違いが見られました。
・専門的な口腔ケアあり:98人中1人(1.0%)
・通常の口腔ケア:92人中9人(9.8%)
この研究では、専門的な口腔ケアを受けたグループの発症率が低かったことが報告されています。ただし、これは要介護高齢者を対象とした一つの研究であり、すべての人に同じ予防効果が得られると証明されたわけではありません。
今日からできる!インフルエンザ予防のためのお口のケア
日常生活では、次のようなケアを意識してみましょう。
① 毎食後の歯磨き
歯ブラシを小刻みに動かし、歯と歯ぐきの境目まで丁寧に磨きましょう。
② 歯間ブラシやデンタルフロスの活用
歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れもしっかり取り除きましょう。
③ 舌の清掃
舌の表面には細菌や汚れが付着することがあります。舌ブラシなどを使い、優しく清掃しましょう。
④ 歯科医院での定期的なクリーニング
自分では取り除きにくい歯石や歯垢を専門的に除去し、お口の中を清潔に保ちましょう。
お口の健康から全身の健康を守りましょう!
口腔ケアだけでインフルエンザを完全に予防できるわけではありません。ワクチン接種や手洗い、換気、十分な休養など、基本的な感染対策を組み合わせることが大切です。
毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科受診を習慣にして、お口の中から健康を守っていきましょう。
今年の冬も元気に過ごせるよう、ぜひ毎日の口腔ケアを見直してみてくださいね!
参考文献
- Abe S, Ishihara K, Adachi M, Okuda K. Professional oral care reduces influenza infection in elderly. Archives of Gerontology and Geriatrics. 2006;43(2):157–164.