富沢駅・仙台市太白区の歯医者|とみざわ駅前歯科

唾液の働きにはどんなものがあるの?

 

初めまして!
この度、3月からとみざわ駅前歯科の院長に就任しました、大島と申します。
皆さんのお口の健康を保っていただけるよう、できる限りお手伝い致しますので、
今後ともよろしくお願いします。

さて、今回のテーマですが、唾液についてお話していこうと思います。
唾液は、1日に1~1.5リットルも分泌されるといわれています。
唾液には、お口の粘膜の保護などさまざまな働きがあり、お口や歯をはじめ、私たちのからだ全体を守っています。
具体的に、どんな働きがあるのか、以下に挙げていきます。

潤滑作用
歯茎や舌などの粘膜を保護して傷がつかないようにする役割。
食べたりしゃべったりするのをスムーズにする役割でもあります。

消化作用
食べ物を消化しやすいように、分解する役割。
唾液の成分の中に、アミラーゼという消化酵素が含まれています。
この消化酵素は、食物の中に含まれるデンプンを、人がエネルギーとして使えるブドウ糖に、分解する作用があります。
デンプンの状態では、体内に吸収することができないので、よく噛んで唾液を出してデンプンを分解しないと、胃に負担をかけることになってしまうんですね。

抗菌作用
口の中から体内にばい菌が入らないようにする役割。
お口は体の外から中へ入る入口であり、そのため、様々な細菌が体内に入り込む場所になってきます。
唾液はそうしたばい菌の侵入を阻む作用も持っています。
唾液の抗菌作用をもつ酵素は色々ありますが、代表的なものにリゾチームというものがあり、これは細菌の細胞壁という組織を壊し、細菌の増殖を防ぐのに働きます。
他にはラクトフェリンという成分も抗菌作用があり、細菌に自ら付着して細菌の発育を阻害してくれます。
また唾液にはIgAという免疫グロブリンも含まれていて、細菌の増殖を抑えてくれます。
このように細菌に対する抗菌成分をもつものが唾液の中には10種類ほど存在しており、唾液にとても強い殺菌作用をもたらしているんですね。
「ケガをしたら唾をつけておけば治る」と言われるのもこの抗菌作用があるからになります。

洗浄作用
食べかすを洗い流してお口に残るのを防ぐ役割。
唾液は食事の時に分泌量は多くなりますが、食事の時以外も分泌され続けています。
絶えず分泌されることで、お口の中の食べ物や歯についた汚れを洗い流す作用があるんですね。

再石灰化作用
歯を丈夫にする役割。
私たちの歯は、酸性の刺激によって、脱灰という現象が起こります。。
簡単に説明すると、虫歯菌によって産生される酸によって、歯の表面が溶けるという現象が、脱灰になります。
一方、唾液には脱灰した歯質を再石灰化させるという作用があります。
唾液の中にハイドロキシアパタイトという成分があり、溶け始めた歯を再び修復してくれるんですね。
これが歯の再石灰化と呼び、唾液が担う重要な作用の1つとなっています。
絶えず脱灰と再石灰化を繰り返すことによって、均衡が保たれているようなイメージですね。

緩衝作用
お口の中の環境を酸性から中性に戻す作用。
再石灰化作用の所で述べたように、歯は酸によって容易に溶解します。
これはなにも、虫歯によって産生された酸だけで起こる現象ではありません。
例えば酸性の飲み物、また胃酸などによっても歯の脱灰は起こってきます。
お口の中が酸性に傾くことで歯は溶け始めていくのです。
こうした酸性に傾いたお口の中の環境を中性に戻してくれる作用を緩衝作用と呼び、唾液がそれを担っています。

このように唾液には様々な働きがあるんですね。
今回は唾液の作用を説明させていただきました。
次回は、唾液が減った場合に起こってくる影響などを説明していきたいと思います。

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