お口の中のPhと虫歯の関係

こんにちは。歯科衛生士の水野です。

寒暖の差はあるものの、日中はだんだんと過ごしやすくなってきましたね。みなさん、お元気でお過ごしでしょうか。

私はと言うと、冬の間お休みしていたジョギングを、少しずつ再開し始めたところです。まだまだ指先が冷たくなるので、手袋は必須です!ウォーキング並みののんびりなジョギングですが、少しずつ距離を伸ばしていきたいものです。

そして、2月はバレンタインや夫の誕生日があり、甘いものを食べる機会の多い月となりました。甘いものと言うと、虫歯が心配になりますよね。

そんな訳で、今回はお口の中のPh(ペーハー)と虫歯の関係についてお話しようかと思います。

*****************

虫歯を防ぐためには、歯磨きだけではなく、間食のコントロールもとても大切になってきます。

通常、お口の中のPhは6.8〜7.0の中性です。

食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりすることで、食物飲料の酸や口腔内細菌が出す酸により、お口の中が酸性に傾きます。

こちらは、規則正しい食事をした時のグラフになります。

お口の中の歯垢のP hの変化を表しており、普段はP h7を保たれていますが、食事をするとP hは下がります。

そして、Ph5.5で脱灰(酸によって歯のエナメル質が溶けること)が始まります。

この脱灰の繰り返しこそが、虫歯になる原因なのです。

 

 

 

 

 

こちらは、時間を決めずに間食を繰り返し行なっている時のグラフです。

Ph7になかなか戻らず、Ph5.5の状態が続いています。すなわち、歯が溶け続けているということです。この状態が続いてしまうと、虫歯がどんどんできてしまうんです。

 

一日の中でPhが5.5”下回る時間が長いと、虫歯になるリスクは非常に高くなってしまいます。

逆に言えば、お口の中のPhを、出来るだけ中性の状態にしていることで、虫歯のリスクを減らす事が出来るということです。

ダラダラと飲み物や食べ物を摂取してしまうと、お口の中のPhが酸性の状態になってしまうため、間食は時間を決めて短時間ですませることをおすすめします。

そして、間食後も歯磨き!と言いたいところですが、難しい場合には、お口の中をリセットする意味でもブクブクうがいをおすすめします。

間食と言うと、お菓子だけを想像しがちですが、ジュースやスポーツ飲料にも沢山の砂糖が使われています。

お菓子やジュース、スポーツ飲料にどれくらいの砂糖が使われているか調べてみるのもいいですね☺︎