歯磨き粉の成分

こんにちは、衛生士の富岡です🧣

最近は外の温度が高くなり、春を感じられる季節になってきましたね🌸冬物を片付けようかなと思っていたのですが、ニュースで3月に雪が降る可能性があると話していたので、仕舞うにはまだ早いみたいですね😅

北京オリンピックは観ましたか?どの競技も見どころ多かったですね!特にフィギュアスケートが面白かったです⛸日本はもちろん海外の選手の方の演技が音楽にのっていてジャンプも凄くて感動しました。

 

さて今回は歯磨き粉の成分についてお話しします。

みなさん歯磨き粉を買う際はどこを見ていますか?

虫歯予防、歯周病予防、知覚過敏抑制などさまざまあると思います。歯磨き粉の裏面に成分が表記されています。今回はそちらの代表的な成分についてお教えしますね。

まず歯磨き粉は、基本成分からできている「化粧品」と基本成分に薬用成分が加えられている「医薬部外品」の2種類に分けられます。日本で販売している歯磨き粉の90%は医薬部外品です。

 

『基本成分』

清掃剤(研磨剤)

•••歯の表面の汚れ(プラークやステイン)を落とします。研磨性が高いほど除去効果に優れますが、歯の表面を傷つけてしまうおそれがあります。

リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム

湿潤剤

•••歯磨き粉に適度の湿り気を与え形状を安定させます。

グリセリン、ソルビトール

発泡剤

•••口の中に歯磨き粉を拡散させ汚れを除去します。唾液中の細菌数の減少とプラークの付着抑制が報告されています。

ラウリル硫酸ナトリウム

粘結剤

•••粉体と液体成分を結合させ、保型性や粘性を与えます。

カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン

香味剤

•••爽快感と香りをつけ、歯磨き粉を使いやすくします。

メントール、ミント類

保存料

•••歯磨き粉の変質を防ぎます。

安息香酸ナトリウム、パラベン類

 

『薬効成分』

う蝕(虫歯)予防

フッ化物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム)

 殺菌剤(クロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム)

 プラーク分解酵素(デキストラナーゼ)

歯周病予防

殺菌剤(クロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、トリクロサン)

 酵素(デキストラナーゼ)

歯石沈着予防

ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム

象牙質知覚過敏の抑制

乳酸アルミニウム、硝酸カリウム

 

今回は歯磨き粉の成分についてお話しさせていただきました。最近では低研磨、低発泡の歯磨き粉が多く売られています。研磨成分が高いと歯の表面が傷つく可能性があったり、低発泡だと泡の量が少ないため長く磨けるなどのメリットもあります。

今の自分自身のお口、用途に合わせて歯磨き粉を選んで使いましょう🪥