こんにちは。歯科衛生士の水野です。
3月に入り、コートがいらないほど暖かい日も増えてきましたね。
花粉の飛散も本格化してきましたが、花粉症のみなさん、大丈夫でしょうか??
色々と対策をしながら、今年も乗り越えていきましょう!
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今回は、ブラッシングについてお話させていただきます。
ブラッシングにおいて重要なのは、〝磨いている〟と〝磨けている〟は違うということです。
◎ブラッシングの目的◎
虫歯や歯槽膿漏、歯肉炎を引き起こす原因菌は歯垢(プラーク)にあります。
歯垢は細菌のかたまりです。この歯垢を毎日の正しいブラッシングによって取り除いておかないと、健康な歯を維持することはできません。
虫歯が原因で、頭痛や肩こり、内臓疾患などをひきおこすこともあります。
毎日をより快適に過ごし、食べ物をおいしく食べるためにも、正しいブラッシングはとても大切です。
◎歯ブラシ選びのポイント◎
1.大きさ
大きい歯ブラシでは、口の中で動きがとれません。奥歯まで届くような、小さめの歯ブラシを選びます。
2.硬さ
やや硬めで、毛先に弾力性のあるものがおすすめですが、歯肉炎などの炎症がある方は、少し軟らかめのものをおすすめします。
3.交換時期
歯ブラシを背の方から見て、毛先が柄からはみ出してきたら交換時期です。目安としては、1ヶ月に一度程度です。
◎ブラッシングの基本◎
鏡でブラシが当たっているのを確認しながら、一本一本丁寧に磨きましょう。
・力を入れすぎないこと(毛先がねないように)
・順番を決めて磨くこと(あちこち磨くと、磨き残しがおこりやすいため)
・磨く場所によって歯ブラシの持ち方を工夫すること。
◎ブラッシングの4つの技法◎
スクラッピング法
毛先は歯の面に対して垂直に当てます。小刻みに上下に動かしながら、歯一本ずつ横に移動していきます。
ローリング法
毛のサイド部分を歯の根元に垂直に当て、歯冠に向かって90度回転させます。回転の遠心力で一本ずつプラークを取ります。
フォーンズ法
毛先は歯の面に対して垂直に当てます。小さな円を描きながら、歯一本ずつ横に移動していきます。
バス法
毛先は歯の面に対して45度に、毛先が歯茎に接するように当てます。小刻みに上下に動かしながら、歯一本ずつ横に移動していきます。
歯ブラシだけでは、歯垢などを取りきることは難しいので、歯間ブラシやフロスなどの補助器具の併用もおすすめしています。歯ブラシのあてかたや補助器具の使用方法など、分からない事があればスタッフにお聞きください。