口腔ケアで誤嚥性肺炎の予防

こんにちは。歯科衛生士の水野です。

暑い夏が過ぎ、過ごしやすい季節になってきましたがみなさんいかがお過ごしでしょうか?

私はというと、息子のサッカーチームの試合観戦で、首の後ろと手や腕が日に日に焼けてきています。帽子&日焼け止め&日傘で日焼け対策万全!と思っていましたが、紫外線には勝てませんね。

たくさん出来ているシミも、子育ての勲章!と思って可愛がる事にしています🤣

さて、今回は口腔ケアについてお話させていただきます。

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高齢になると歯の数が減少し、唾液が出にくくなったり飲み込む機能が低下するなど、口腔機能や体力・抵抗 力の低下などから口の中の問題や誤嚥性肺炎などが発生しやすくなるため、総合的な口腔ケアが必要です。

肺炎は日本人の死因の上位となっていて、特に高齢者にとっては命にかかわる怖い病気です。 誤嚥性肺炎」とは、本来食道に入るべき飲食物や唾液等が誤って気管に入り(誤嚥)そのまま肺に流れ込んで起こる肺炎のことです。 誤嚥した際に肺に入る飲食物や唾液等に含まれる細菌数が多いと発症のリスクが上がるため、 口腔内を清潔に保つことが大切です。また、口腔機能を保つことにより誤嚥を防ぐことも大切です。

◎口腔ケアによる誤嚥性肺炎の予防と、様々な効果

誤嚥性肺炎のメカニズムを考えたときに、さまざまな口腔ケアの予防効果が期待できます。

①器質的口腔ケアにより、口腔と咽頭の細菌数が減少する。

②継続した口腔ケアによって、要介護高齢者の嚥下するまでの時間が短縮し、誤嚥の予防につながる。

口腔ケアによって、嚥下反射の促す物質であるサブサタンスPSP)の増加と嚥下するまでの時間(LTSR)の短縮が認められた。

 

③機能的口腔ケアによって、舌や口唇などの口腔機能が改善し、食べる量が増え、栄養状態の改善が図られる。これにより、免疫説の向上につながる。

 

老人ホームでは、潜在的に低栄養素(血清アルブミン値が3.5g/dl以下)の人が3040%前後いるといわれています。その多くが口腔の機能に問題があることが、最近の研究で示唆させています。介護予防の取り組みのひとつとして、歯科医師や歯科衛生士が、口腔機能の低下を起こしつつある人に対し、義歯を調整することなどにより口腔機能を引き出し、栄養状態が改善するということが明らかになってきました。

では、様々な効果が認められている口腔ケアとはいったい何をすればいいのでしょうか?

そちらは次回、お話させていただきます。