歯科と耳鼻科どっちに行ったらいいの?~上顎洞炎~

みなさんこんにちは!青葉会事務局の庄子です!仙台市太白区とみざわ駅前歯科をいつもご利用いただきありがとうございます!

歯に大きな穴があいていたり黒くなっているわけでもないのに歯が痛んだり、違和感を感じる事ってありますよね?歯の違和感の原因は虫歯だけではありません(もしかしたら見えない歯と歯の間や詰め物の下で虫歯が広がっている可能性もありますが)!!歯周病や知覚過敏やかみ合わせが原因ということもあります。そして色々な原因の中の1つに「上顎洞炎」という病気があります。みなさん聞いたことはございますか??

蓄膿症や副鼻腔炎なら馴染みがある名前だと思います!!この病気の疑いがあり行く病院と言えば・・・?「耳鼻科」ですよね!!でも、実はこの上顎洞炎は耳鼻科と「歯科」の共通の疾患です!!

こんな症状はありますか?

★ジャンプしたり、階段などを昇り降りすると歯が響く

★歯をたたくと痛い

★上の歯の奥歯の歯茎を押すと痛い

★目の下や頬骨あたりが腫れたり、押すと痛い

★鼻水が出たり、鼻の奥で液体が流れる感じがする(横になって体位を変える時)

★くさい臭いが鼻の奥でする

こんな症状があれば、上顎洞炎かもしれません。

上顎洞炎とは?

上顎洞は副鼻腔といわれる4つの頭蓋骨内の空洞(前頭洞・篩骨洞・蝶形骨洞・上顎洞)をさします。この上顎洞の中の粘膜が炎症を起こした状態を「上顎洞炎」といいます。

歯性上顎洞炎と副鼻腔炎

上顎洞炎の原因は鼻からくるものと歯からくるものがあります。

鼻から侵入した細菌やウイルスで上顎洞が炎症を起こすと、奥歯やその付近の歯に症状が出る事があります。痛みがあり、歯科で検査をしても虫歯などがない時は、これが原因かもしれません。

逆に、上の奥歯の根の先が上顎洞に非常に近いか、突き抜けている様なときは、その歯の虫歯や歯周病が原因となって上顎洞に感染を起こす事があります。虫歯や歯周病の細菌が歯の根を伝い上顎洞に侵入して炎症を起こすのが原因です。これを「歯性上顎洞炎」といいます。なので、虫歯になっても痛くないからと言って放置しすぎたり、歯周病を予防したり、進行を遅くするためにメンテナンスをしっかりしていないとこのような病気にもなってしまう可能性があるので気を付けなくてはいけないですね!!

治療法は?

もしも歯性上顎洞炎だと、原因の歯を抜く可能性もありますが、最初は抗生物質で細菌を除去して洗浄をしていき歯を残していけるか判断していくと思います。歯が原因ではない場合は、耳鼻科で処置をするようになります。もしも耳鼻科に行っても改善しないような時は歯が原因の可能性もあるので、歯科も受診してみて下さい。歯科と耳鼻科で連携をとっていくことが大事になっていきます。

 

口の中の細菌は虫歯や歯周病だけではなく、誤嚥性肺炎や今回紹介した上顎洞炎の原因にもなってしまうので口の中をいつも清潔に保つことが大切になります(>_<)歯磨き頑張りましょう!!